2025·R7.8.9 姥神大神宮渡御祭の期間中での初訪問です。1981·S56.7.14に江差町指定有形文化財に指定され、1986·S61年度には修復が完了して一般公開されています。 北前船主&松前藩の役人として成功した江差の豪商 関川家が幕末から明治時代に営造した別荘と同時期に作庭された日本庭園も残されています。 元は越後の国 頚城郡"関川郷"の出(下越 村上市の隣の関川村ではなく、上越 妙高市·妙高高原の関川)、天保年間(1681~1684年)に初代 関川与左衛門が松前藩·松前城下(福山城下)に移住。そののち江差に居を移し、造り酒屋や回船問屋として、特に幕末から明治にかけては北前船の船主として成功をおさめます。 江差に移住後は松前藩からの「沖の口業務(早い話が 港を管理する役所)」を任され、商人として成功をおさめるのと並行して、江差港の近代化(防波堤の設置など各種工事)や、学校·病院の建設に私財を投じるなど近代的なまちづくりに貢献を果たします。 そんな関川家の8代目 関川平四郎が造営した別荘が ここ"旧関川家別荘"で、当時の本宅は今の"いにしえ街道"エリアにあったそうです。施設名からして建築がメインですが主屋,土蔵,付属屋(長屋門のような外観の建物)の周りに広がる約10,600㎡の庭園(公園)もその時代のものです。 豪商らしく、文化人として活動した当主もおり、6代目 関川与左衛門(初代の方じゃないよ)は"砂山"、前述の8代目 関川平四郎は"蓼窓庵一鼎","蓼窓","一鼎"を名乗る俳人としても知られていたそうで、別荘の主屋は「蓼窓庵」と名付けられ、現在も室内にはその書が掲げられています。更に床の間には 松前藩10代目藩主 松前章広の書もあります。 開館時間は917時、410月は無休、113月は休館、入館料は大人100円。ただし、①ここ 旧関川家別荘(開館日のみ=410月のみ), ②旧中村家住宅...
Read more江戸時代末から明治時代初めに建てられた、江差商人関川家の別荘です。 関川家は、江戸時代に越後国(新潟県)から江差へ渡ってきた商家で、本宅は江差のいにしえ街道沿いあり、に廻船、醸造、金融など様々な商いをしていました。 主屋には「蓼窓亭」(りょうそうてい)という額が掲げられています。これは、関川家の人が蓼窓という号で俳諧活動をしていたからです。 主屋に上がり、窓越しに庭園を眺めることができます。 蔵の中には、関川家に伝わった陶磁器や漆器などのお宝が展示されています。 「利宝丸」と書かれた額は、関川家が持っていた北前船利宝丸に...
Read more江差市街いにしえ街道を厚沢部方面に向かい国道に合流しないでしばし直進、左側にある木造家屋になります。旧関川家別荘は江戸時代末期に建てられた歴史ある建物で現在は江差町の有形文化財されてます。 受付で入場料を払う際に他に2箇所セットになった共通券がお得と勧められて購入して中に入ると受付の方に建物の概要を説明してもらってからの見学となります。過去の調度品が展示されてる倉...
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