R6.5.3に訪れました。ホテルを改装した歴史民俗資料館であることから、内装にはところどころにホテルだった頃の面影があります。大まかな内部としては、常設展示室、企画展展示室兼多目的ホール、美術展示室、物販コーナーといったところで、私の予想よりこじんまりした施設だと感じました。 常設展示室脇に石川町の歴史を紹介する映像コーナーがあり、約8分間の映像が流れ、石川町の歴史を学ぶことができます。 常設展示室では、古代から現代までの石川町の歴史が紹介され、縄文土器やかわらけ、中世文書、養蚕道具や獅子頭などの民俗資料も展示されています。また、石川町は花崗岩や石英などの鉱物が多く取れた土地でもあったことから、鉱物の展示も多くありました。館内を案内するロボットもあり、最新技術も取り入れている歴史民俗資料館だと思いました。企画展示室は現在、プロジェクションマッピングが上映されているとのことですが、企画展が開催されるときはどのような感じになるのかが楽しみです。 カウンター入口の物販コーナーには石川町のお菓子屋さんのお菓子やこんにゃく、自然石で作られたオブジェなどが販売されており、小さい施設ながら要所に飽きさせない工夫が見られます。 残念だったのが石川町の観光に関する情報を得られる機会が触れられなかったとことです。母畑温泉や鉱山跡、城跡、神社など観光マップが館内にあれば、歴史や自然に興味を持った方が現地を訪れるきっかけになると思いました。 これからどのような施設にな...
Read more2025.5 【常設展観覧料】300円(企画展別料金) 訪問時に開催されていた企画展「日本と世界の鉱物~渡辺敢仁コレクション~」は別途200円でした。 企画展は鉱物標本が種別毎に展示されており、また同じ鉱物でも見た目はかなり異なることが分かりました。これは素人にはかなり難しい世界ですね。 常設展は町の歴史や文化も含めた内容になるますが、石川町が有史以前から石や鉱物に深い関わりがあったことが分かる内容でした。 個人的に驚いたのはナイフ型石器が(確か)石英で作られていたこと。 他の地域では黒曜石(石英の1種ですが)もしくは石で作られており、白い石英は初めて見たと思います。 周辺の神社には立派な狛犬などが置かれていたのは腕の良い石工職人がいたからだったのかと分かりました。 小さな美術展示室もありました。 西洋画の展示でしたが、額縁がどれも同じような味気ないものにされていたのは直ぐに変えるべきです。西洋画は絵と額縁が合わさって完成すると思います。 【概要】 令和6年4月に新たに移転オープンした歴史民俗資料館では、石川町の原始・古代から近代までの歴史、民俗資料、国内外の鉱物標本が展示されております。展示物の他にも、石川町の歴史・文化・自然を学ぶ映像シアターやハンズオンコーナー、VR映像による体験展示がございます。このほか、個展や講演会を開催できる、企画展示室兼多目的室や美術展示室...
Read more石川町って何?何処? 東北圏外の人間からすると石川町はそんな場所である。 阿武隈川高原道路を走り石川町に差し掛かると、北海道とまで行かないが、緩やかな丘陵地帯の合間に牧歌的な風景が広がっている。そんな東北圏外の人間が何の用があって辺境の地まで来たかと言うと…
■ニ号計画 ちょっと調べればわかるが日本は太平洋戦争末期に国産原爆の製造開発を試みていた。ここ石川町はイシニクルの展示によると森喜種がジルコン…つまり放射性鉱物が取れると明治期に発表して以来、鉱山の街だったらしい。
ニ号計画の末期がここ石川町であり、国産原爆の公式資料が存在し得ない以上は石川町はニ号計画の貴重な歴史の証人なのである。実際にここの資料館でしか確認し得ないニ号計画の詳細は展示文献の中にあったりする。しかし私の様に事情があり取材で行くでもない限り、東北圏外の人間がわざわざ足を運ぶことも無いだろうなぁ、というのが正直な感想。
施設も出来たばかりだし、展示も模索中なのでこれ...
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