長流亭(ちょうりゅうてい)は石川県加賀市の江沼神社境内にある、江戸時代中期の風情が色濃く残る茶亭だ。建てたのは大聖寺藩(だいしょうじはん)第3代藩主・前田利直(まえだ としなお)。宝永6年(1709年)に自身の別邸として築かれ、当時は川沿いに建つことから「川端御亭(かわばたおちん)」と呼ばれていた。その後、自らの雅号「長流」を冠し、現在の名に改められた。
長流亭を造った前田利直は、加賀百万石を築いた前田利家(としいえ)の孫・利常(としつね)の流れをくむ大聖寺藩主。大聖寺藩は加賀藩の支藩として成立し、7万石を治めていた。利直は幕府の第5代将軍・徳川綱吉(とくがわ つなよし)の信任も厚く、幕閣の中でも高く評価されていた人物。宝永元年(1704年)には現在の江沼神社の前身となる「天満天神社」を建立しており、藩政と信仰を深く結びつけた名君だった。
長流亭の建物は、外観はあえて簡素で質素な趣を保っているものの、中に入れば、まさに大名の隠れ家的な茶亭らしい優雅な意匠に驚くことになる。建築様式は数寄屋風で、「遠州好み」と呼ばれる茶人・小堀遠州(こぼり...
Read more大聖寺藩の藩主がおよそ300年前に自宅の側に客人をおもてなしするために建てた別邸。 釘など金物を使ってなく現在も綺麗な形で残されています。 予約をすると管理者の方が鍵を開けて案内してくださいます。 昔は本当に周りは何もなく福井藩との境まで見渡せたそうで福井藩からの攻撃を見張る役目もあったようです。 中のしつらえはモダンでトランプのハートやクローバーの様なデザインも施され本当に石川は昔から洗練されついて文化の高いところだったと思いました。 荒れ果てていたのですが魯山人が訪れてもったいないと言ってからまた綺麗に保存されるようになったそうです。 管理者の方のお話が面白くて本当に訪れるこ...
Read more2015.4月に訪問。重要文化財、大聖寺藩の貴重な現存城郭建造物。江沼神社の一角にあり、内部は非公開。事前に同神社に連絡すれば入れます。大聖寺川の桜の時期がよいですね。屋形船もこの前を通ります。川から見上げる長流亭もGOOD! 歴史マニアは藩主菩提寺実性院も訪問され...
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