初代波の伊八作品を見たくて訪問。 内房線木更津駅から直ぐの立地です。 駐車場は見当たらなかったので、早朝だったこともありそのまま境内の邪魔にならない場所に停めさせていただきました。 こにらの伊八作品というと初期の作品ですね。 20代の頃のもので通り沿いにある薬医門の蟇股の力士像と木鼻部分の獅子と牡丹です。 伊八の彫刻というと、どうしても波🌊を思い浮かべてしまいがちですが、こちらはまだまだ初期の作品ですから波が登場していないです。 しかし、貴重な彫刻が木更津駅西口から直ぐの場所に残されており、通り沿いに普通にあることが驚きです。 本来なら博物館や資料館に展示されているくらいのものだと思いますが。 また、こちらの寺院には歌舞伎「与話情浮名横櫛」の主人公である「与三郎」のお墓があります。与三郎のモデルになったという人物が木更津の紺屋で修業をしていたということで、墓の脇には、歌舞伎の片岡仁左衛門と坂東玉三郎が立てた追善の塔婆もあります。ここで疑問が一つ。 実は東金市の八鶴湖にある最福寺にも「切られ与三郎」のお墓があります。 最福寺のお墓は、与三郎のモデルとなった「中村大吉」のお墓ということで、この人の話が元に「与話情浮名横櫛」が書かれたということです。まあ、それだけ有名な人だということで2つお墓が存在し...
Read more房総は日蓮宗が強いね
日蓮さんは安房小湊の漁師(網元)の子だから漁師町、漁業関係者には良い宗旨だと思います
【与話情浮名横櫛】の与三郎の墓がある
ほか、葛飾北斎にも影響を与えたとも言われる宮彫師(寺社建築彫刻)波の伊八こと武志伊八郎信由(1751~1824)の作品がある
波の伊八は何が凄いのか?
私個人としては、そのデザイン創案性と工夫、過去に無かった視点が凄いのだと思うのです
例えば、下から見上げた時にバランスが良くなるように各部大きさの比率を変えて彫る工夫(この工夫は既に鎌倉仏師の運慶がやっている)
これなど当時の宮彫師としては画期的な工夫で、いわば、上手く見えるように作るのが巧かった訳です
彫刻技術としては現代でもこれ以上の優れた技巧を持つ彫...
Read more木更津市街にある日蓮宗寺院です。キカイダーを造っていたりはしないと思われます。 山門(通れないほうの門)の木鼻(梁の出っぱりの先)と、梁を支える力士が初代「波の伊八」こと武志伊八郎信由の作とされています。さすがの完成度ではあるものの、小品ゆえ遠路はるばる訪れるには厳しい見ごたえですが、内房の交通ハブである木更津にあるのでついでの訪問には便利です。境内はよく手入れされていて気持ちよく参拝できます。境内の中心にある枝ぶり...
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