この場所については、写真説明で分かると思いますが、新と旧が混在した公園だと言えるでしょう。武蔵塚のある場所は、歴史的に旧であり、宮本武蔵のブロンズ像のある広場は新と旧、下の広場は新でしょう。その間は、三ヶ所の階段と小川は人工的で新、くすの木の大木は旧です。 この公園に来るのは３回目ですが、ローカルガイドとして来ると見る目が変わります。 武蔵塚公園には、五ヶ所の出入口がありますし、松浦新吉郎の墓も新情報でした。 宮本武蔵の経歴については、皆さんの方がよくご存知だと思いますので、省略しますが、日本一の剣豪であり、文豪であって絵師としても国宝があるほどの優れた人物であったことが解ります。 ただ、生誕が1582年なのか1584年なのかが分かりません。 熊本県には、あまり知られていないもう一人の剣豪がいます。 その剣豪は、丸目蔵人佐(まるめくらんどのすけ)です。タイ捨流創始・相良藩剣術指南役(1540年～1629年)で、巌流島決闘のあとに訪れた宮本武蔵にタイ捨流二刀を伝授した剣豪と言われています。 墓所は、球磨郡錦町一武にあり、銅像もあります。 剣豪ではありませんが、もう一人紹介しておきます。皆さんが映画や漫画でよくご存知の｢るろうに剣心｣、このモデルとなった熊本藩士、川上彦斎(かわかみげんさい)です。彼は身長150cmと小柄な体格で、幕末４大人斬りの一人とされていますが、記録に残っていません。明治政府に加担していたことは確かですが、人斬りの異名を持つ彦斎は、明治４年12月に38歳の若さで、斬首されています。 武蔵塚公園で歴史が江戸時代初期から明治時代初期までいってしまいましたが、そうした色々な歴史があって、現在の私達が生きていることを忘れないようにしたいと思います。