滋賀県長浜市にある、北近江城館跡群、下坂氏館跡です。南北朝時代から湖北地方で活躍し、戦国期には京極氏、浅井氏に仕えていた下坂氏が平地に築いた館です。館内には、土塁や堀が良好にのこっていますので、圧巻です。堀は二重にされているのが、今でも残っていて、みることが出来ます。
下坂氏は、1336年の足利直義の感状などから南北朝時代から湖北地方で活躍した国人領主で、戦国期には浅井、京極家につかえていました。 浅井氏滅亡後は帰農しますが、江戸期は彦根藩と関わりを持ち天保年間からは、医業を開業し、最近まで子孫が館跡に住んでいました。 今も、主屋ではやっておられませんが、近くに下坂クリニックを開業されています。
下坂氏の主郭は、東西89メートル、南北87メートルの範囲に、高さ1メートルから2メートル、幅2メートルから5メートルの2重の土塁が北からの西にまわっています。土塁の間の堀は、五井戸川から水を引き入れ現在も水がながれています。中には不断光院という下坂氏の菩提寺であるお寺があります。
令和元年11月に下坂氏館跡の所有者が主郭部分を長浜市に寄附されています。今は一般公開されていて300円で入館することができます。土日祝日のみ会館されています。
アクセスは、JR北陸線田村駅�...
Read more下坂氏は室町時代から続くの武士の末裔で、明治以降現在まで医師の家系として続く由緒あるお家です。現在のお屋敷は18世紀に建てられたものとされますが、土塁や堀に囲まれた中世の城館そのままの姿で残っています。 驚く事に、自宅の敷地内に下坂氏の先祖を供養する個人所有のお寺が残っており、恐らく武家屋敷の敷地内に残るものでは日本でここだけとされています。 近年長浜市に寄贈され、修復と調査を終えて有料で公開されています。下坂氏に纏わる古文書や史料も展示されており、定期的に展...
Read more現地のボランティアさんより丁寧にご説明頂けました。下坂家代々受け継いで、このクリニックの院長先生で130代を越えておられるようです。ただ、今の院長先生には跡取りが居られず途絶えたら分譲宅地となり、折角の歴史建造物が無くなる恐れからに行政に譲られたとの事で今は行政が管理されています。 この館内に下坂家の槍などが展示されてます。 また、隣の不断光院は下坂家の菩提寺ですが、今は寺院扱いでは無くご住職もいないとの事です。 土塁、川堀、曲輪など...
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