Ōdaka Castle Ruins — Attraction in Nagoya

大高城跡地内に建てられている石碑に書かれた碑文の全文です。現在、石碑文字の彫りの風化がすすんでいることから判読が困難な状況になっていますが、当該の記録からの引用です。NHK大河ドラマ「どうする家康」の第1回放送内容で描かれた史実と同様の記述が読み取れます。

文中後半に”久野氏の有”との記述があります。ここ大高町付近には久野姓が多く存在しますが、明治２年、４世久野藤助がこの家康ゆかりの城跡地約１万坪を金８円也で買い取り邸を構えたとされています。後に大高町長を４期務め６世藤助となる久野広成（くのひろなり）が荒れ果てていた大高城址を庭園として整備し、この碑を建立したものと伝えられています。しかしながら古城園と名付けられていたこの邸と庭園も戦後には移転し、処々にその痕跡を残すのみとなりました。

【大高城跡碑】（全文）

この辺、往古は火高の里と呼びて、尾張国造の住地たりき。

とは、倭武命（やまとたけるのみこと）の御歌にて。寛平の熱田縁起に載れり。

大高と改めしは、永徳二年（一三八二）とか。火という文字を忌みてなるべし。天文弘治の頃、水野大膳、城をこの岡に置き、織田氏に属けりしを、後、今川の手に移り、鵜殿長持入りて守りしに、織田の兵、鷲津、丸根に砦を築き、この城への糧道を塞ぎぬ。 東照宮、この時十八歳、名も元康にて、初めての出陣に、義元朝臣の命により、奇計を苦境にめぐらしつゝ、兵を分ちて。まず寺部、梅坪の砦を攻め給ひければ、鷲津、丸根の敵兵赴き救ひしその隙をうかがひ、糧を千二百の馬に負わせ、これをひきゐて、元康公、やすやすとこの城に入れ給ひしこそ、永禄二年四月九日の夜なりしか。後は名古屋の藩老、志水家世その住居たりき。

城の壊れはいつなりけむ、桧、杉の類、雲をつくばかりに生い立ち、人もえ入らぬ所の様なりしを、維新の頃に切りつくしつるぞ。

新しきさて後、里中の名族、久野氏の有となりぬ。今の広成主、歌に書に深き人にて、東照宮の名誉の古跡荒れすたれぬことを憂え、先に松桜などを植ゑ、別館をまうけて、古城園と名付け、今又碑を建て、予をして、その由を記さしむ。

明治四十年十月九日

御歌所主事　　阪...

⚔️桶狭間の戦い史跡巡り🐎 大高城址～丸根砦跡～鷲津砦跡の3ヶ所をブラブラ散策、位置関係と距離感が分かって面白かったです😁

⭐️1938年(昭和13年)国の史跡に指定⭐️ 「大高城跡 附/丸根砦跡 鷲津砦跡」 現在は大高城址公園として遊具などあり整備されてました。

⭐️織田家家臣/鳴海城の山口教継が織田信長離反し今川方に寝返り、更に調略により大高城も今川方の手に😲 信長は鷲津砦・丸根砦を鳴海城と大高城牽制監視のため普請❗️ 1560年、今川家重臣/鵜殿長照が守備する大高城に織田方包囲網を突破して松平元康(徳川家康)が「兵糧入れ」、そのまま大高城に入城🐎 その後、今川義元が田楽狭間で織田信長の急襲受け討死、今川勢瓦解し松平勢も尾張領内に孤立、急ぎ三河岡崎に撤収🏃 織田・松平の同盟が成立し大高城の存在意義薄れ廃城❗️

⭐️思いの外、街中の小山全体に土造りの城址遺構が現存し縄張りの輪郭が分かって面白かったです‼️ ・最高部に城山八幡宮鎮座、この辺りが本丸でしょうか、草木に覆われ形状は不明🌳 ・一段下がった広くて整備された広場が二の丸？...

大高城（おおだかじょう）は、尾張国知多郡大高村（現・名古屋市緑区大高町）にあった日本の平山城。

大高城はもともと、信長の父信秀の代から織田に与していた、知多半島の緒川(東浦町)の水野信元（家康の伯父でもあります）一族が領有していた城ですが、織田を裏切った鳴海城の山口教継が奪って、桶狭間合戦の頃は今川方の鵜殿長照が守将として入っていました。

1560年桶狭間合戦の前日、松平元康(徳川家康)が今川義元に命じられて150頭の馬で兵糧(米450俵)入れをしました。それは周りの敵(織田方)の砦を突破しなければ遂行できない、元康にとってとても危険な任務でした。この時元康は(満)17歳。後に家康の四天王と呼ばれた本多忠勝平八郎もこの時(満)12歳で出陣しています。

桶狭間の合戦で主君(今川)を失った松平元康は大樹寺を経て、岡崎城へ帰城しました。大高城は廃城となり、1616年尾張藩家老志水忠宗の館が建てられました。

現在は大高城址公園に変わり、曲輪、空堀、土塁などが見られます。

(感想)途中、住宅の生活道路は、道幅が大変狭いです。自動車が対向車とすれ違うのが困難な狭さです。歩ける方は、駅前のパーキングに停めて徒歩で行った方(徒歩で10〜15分程)が無難かと思います。ちなみに私は大高緑地公園の第6駐車場に停めて歩いて行きます。

本丸跡とか二の丸跡などの城の縄張り図は全くありませんので、別サイ...