名古屋四観音の一つ。 ご本尊は聖観音菩薩。 前田利家生誕の地に近く縁が深い。利家の幼名「犬千代」ロード近くの名所などを結んでいる。 千余体の円空仏が納められていることで有名だが、拝観できるのは第2土曜日の13時~17時まで。 円空が名古屋城築城の木材を賜って彫り上げた仁王像(紫外線などから保護するため直接見ることは出来ない)のある山門を入り、左手の小さな門から室内へ靴を脱いで上がります。 広間で拝観料500円を払い説明書を受けてから奥の円空仏を拝見します。写真動画などは撮影不可。 部屋は小さな仏間で保護のため電灯は暗め。入った時に懐中電灯を貸してくださいます。かなり眩しいのでけして人には向けないように。 仏間正面には代表的な大きめ円空仏が立体曼荼羅のように配置されています。 両脇には棚には小さいものが無数に並んでいますが、注目すべきは厨子の緩衝材として使われていた彫った際に出た木片。粗い鑿の彫りは円空仏の特徴ですが、その彫りの軌跡がこれら木片からもよくわかります。 通路になっている裏の小間には円空仏の台座や光背の一部が飾られていて、本来なら隠れてしまう部分の彫りが見られます。 説明くださった方の語りから、円空がいかに仁王像を彫り上げていったのかが見えるようでした。 こちらの円空仏を彫る「木っ端の会」で体験もさせてくださるそうです。お守りお土産にどうぞ。 本堂の左手で御朱印をいただけますが、見学の前に預けておくと係の方も丁寧に書いてくださいます。 最寄駅から徒歩10分以上かかるので車で参詣なさる方が多いですが広い駐車場もあり、「木っ端の会」の方々の作...
Read moreちょうど、本堂を建て替えている時で、円空仏公開の日に、拝観に行くと、本尊聖観音立像も、運良く拝観することができた。事前に、お寺に問い合わせ、円空仏公開の時に、拝観できると聴き、観音様だけを目当てに、出かけた。 どこかの大学のゼミの人々は、円空仏を拝観しては、ため息をついていくが、まさかここに、御本尊の聖観音がいらっしゃるとは気がつかず、見過ごす人がほとんどだった。 お寺の案内の人に、観音様の事を尋ねるが、何も知らないとのことだった。事前の調査によると、奈良時代に泰澄が彫った観音様とのこと。僕は、この観音様を拝めただけでも、充分だった。円空仏はまたの機会に、じっくり拝観するとして、時間の許す限り、観音様との対話することができた。 以前うかがった時には、プレハブでできているような、みすぼらしい本堂だったが、火事になってとても立派に建て直された。1300年近い年月を耐え抜いた事になる。荒子観音は、しっかり御本尊が残り、お堂も新しくなって、まさに新たなる旅立ちの時にうかがった。詳しいことは、何もわからないが、一木造りで、明らかに円空仏とは持つ雰囲気が違う仏像だった。 お寺の方は、円空仏の中の、護法神像が、フランスの展覧会で好評だったと、お話しされていたが、わざとか、御本尊の話しになることはなかった。全身が、胡紛で覆われていて、白っぽく、女性的な観音様だった。長い間、信者に信奉されてきた像というよりは、存在を忘れ去られてしまった、寂しい像だと感じた。 僕に、御本尊と結縁させて下さった、お寺...
Read more尾張四観音の一つで、寺号は観音寺といい天台宗のお寺です。1,250余体の円空仏でも有名です。 荒子観音寺は、天平元年(729)の創建と伝えられ、加賀藩主前田利家が天正4年(1576)に再建しました。 多宝塔は天文5年(1536)に再建され、市内最古の木造建築物で国の重要文化財に指定されています。 地域の人から「荒子の観音さん」と信仰を集める荒子観音は、正式名称を「浄海山圓龍(円竜)院観音寺」といいます。天台宗のお寺で、尾張四観音のひとつとしても知られています。ご本尊は聖観音。33年に1度だけ開扉される秘仏です。 観音寺の創建は天平元年 (729)、つまり奈良時代と伝えられています。その後加賀藩主である前田利家が天正4年(1576) に修造しました。多宝塔は寺が所蔵する『浄海雑記一』の水盤内記によれば、天文5年 (1536)...
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