評価「SS」 公共空間における遊び場の設計は、単なる子どもの余暇消費の場にとどまらず、運動能力や社会性、さらには挑戦心や好奇心といった非認知的スキルの育成にも寄与する重要な要素である。大阪府堺市に所在する「大泉緑地」は、そうした意義を多面的に体現した都市公園であり、とりわけその中核エリアである「冒険ランド」は、滑り台という単一の遊具を通じて、多層的な遊びの価値を創出している点で注目に値する。
冒険ランドには、主に2基の大型滑り台が配置されている。ひとつは「ワイド滑り台」、もうひとつはそれよりも高い位置から滑走する「ロング滑り台」である。これらの滑り台は、単なる遊戯具としての存在にとどまらず、利用者にとって身体的・心理的な挑戦の場として機能している。
まず、ワイド滑り台について述べる。滑り出し口は二階建て住宅の屋根相当の高さ、滑走面は非常に広い幅を有している。特筆すべきは、その設置場所が山の斜面など自然地形ではなく、完全に平坦な土地であるという点である。傾斜を持たない地形にこの規模の滑り台を建設するにあたり、設計者は「砦型の人工構造物」を用いるという選択をしている。この砦は、左右両側に配された螺旋階段によって頂部へと登る構造を持つが、外見上の装飾や遊具的な仕掛けは一切排除されており、「滑るためにのみ存在する建築物」としての純粋性が際立っている。
このように装飾を省いたシンプルな構造にもかかわらず、あるいはそれゆえに、滑り台には常に多くの子どもたちが群がり、列をなしている。その様子は、滑り台という遊具が本質的に持つ求心力の強さ、そして「ただ滑る」という行為そのものが、子どもにとって十分な魅力となり得ることを示している。
滑り面は人工石研ぎ出し仕上げで、抵抗が少なく非常に滑らかである。段差や波打ち部分もなく、加えて手すりなどの減速装置も存在せず、かなり幅広であるため利用者は一度滑り出すと、途中で止まることなく下部までノンストップで滑走することになる。その速度感とスリルは非常に高いが、園児も恐れることなく繰り返し滑走しており、よく設計されたバランスの中で、安全性と刺激の両立がなされていることが窺える。
次に、ロング滑り台について詳述する。この滑り台は、ワイド滑り台の背後に位置し、滑走開始地点がさらに5メートル程度高い位置に設けられている。登坂経路は、レンガと石積みで構成された砦をぐるりと囲むスロープであり、これを歩いて登る体験そのものが、子どもにとっては一種の探検的要素を帯びている。途中のカーブや高さの変化により、「ただ登る」行為が、物理的移動以上の心理的高揚をもたらす設計になっているといえる。
滑走面はステンレス製で、長さは約20メートル、傾斜は体感で20度前後。幅が狭く直線型であるため、上部から見下ろした際の視覚的インパクトは大きい。滑り出すと瞬く間にスピードが増し、途中でブレーキをかけたくなる衝動に駆られるが、もしその誘惑に抗い、最後まで一気に滑り切れば、出口でかなりの勢いをもって着地することになる。
この滑り台の印象を語る上で、筆者自身の体験を挿入したい。ある日、私自身がこのロング滑り台を体験した際、意図的にブレーキをかけずに滑走を敢行した。その結果、出口から勢い余って数メートル前方へ飛び出し、たまたま近くで幼児を見守っていた外国人の父親は思わず「ワーオ……」と声を漏らし、明らかに驚いた様子で私を見つめていた。私は無言で立ち上がったが、その瞬間、自分が“遊び”という行為を通じて他者の注意を惹き、異文化的接点を生んだ事が誇らしかった。滑り台が生むのは単なる物理的な加速度だけではなく、他者との非言語的な交流すら可能にするという点で、極めて興味深い。
以上のように、冒険ランドに設置された二基の滑り台は、その規模、設計思想、身体的な体験価値のいずれにおいても非常に完成度が高く、他に類を見ない遊具環境である。加えて、同エリアにはアスレチック的要素を持つ複合遊具や、前田環境美術による造形滑り台、コトブキ社製のトラックライド等、年齢や興味の異なる子どもたちにも多様な遊びを提供する設備が充実している。
さらに公園内には「海遊ランド」「わんぱくランド」といった他の遊具ゾーンも存在しており、大泉緑地全体としてのスケールとバリエーションの豊かさは、南大阪における公共遊具空間の中でも突出していると言える。 これらを総合すれば、冒険ランドは「滑り台」を単なる遊具ではなく、身体感覚・挑戦・文化的接点をも包含した総合的な体験装置として昇華させた希少な事例であり、その存在は高...
Read moreThe park has a nice assortment of playgrounds, ponds and cherry blossom viewing areas. The northern end of the park is undeniably beautiful during the cherry blossom season. Crowds amass in that northern part making it really hard for others to get around. From a runner's perspective though, the condition of the road is not ideal. There are cracks, holes, gaps and general unevenness in my parts on top of a number of inclines and declines. It really makes you wonder whether they actually hold a marathon...
Read more2025年4月12日 都市公園のコマドリ 朝から都市公園に移動 先日から春の渡りでコマドリ、オオルリが見られているとか サクッと撮って、お昼頃はコイカルまでいければ最高だなと
さて、その前に 週末に合わせてMPG-01という1脚用 ジンバル雲台を購入しセットしました このジンバル雲台 よく見ている かつきしょうへいの動画というYouTubeで紹介していて 縦方向のみのジンバルで使いかって良さそうだったから試してみようと 最近、歳をとり運動不足もあり 13kg程の三脚を持っての移動が負担になっていて 定点撮影は三脚 移動を伴ったり、良ければ通常はこの1脚態勢にしたいなともくろんでおります
さておき 都市公園に7時半頃到着し コマドリ、オオルリが出ていたポイントあたりに どうも今日は出ていない様子 この時期入れ替わり立ち替わり入って抜けていくので 運次第 どちらも居ないから 周りに居る鳥のクロツグミこれを少し狙って見るけど 中々、撮らせてもらえず 取り敢えず先に撮れればとコイカルの方に けど、都合良く朝に来てくれているという事は無く 気配無し
何かを探して再度公園を散策 このあたりは1脚なので凄く楽 これで上手くいけるなら良いなぁと思いつつ
10時半頃 たまたま通りかかったところで 今入ったばかりのコマドリを見つけた人が居て おぉ!とばかりに腰を据えて撮影 ただ、入ったばかり 警戒心も強くブッシュの中から出てこない 出てきても木のごちゃごちゃの中や 影が強かったり、草むらの中だったり・・ そりゃ鳥からしたら取りやすい場所に来てくれるそんな必要ないわけで かなり苦労
12時前くらい、少し開けた場所に出てきてくれたが お昼から用事もあるのでこれで撤収 是非も無し
帰って確認するとやはり固定できる三脚の方が効率は良いけど 気軽に位置を変えられたり 移動が楽だったり 一丁一端ですね もう少し1脚での撮影になれれ...
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