涌釜神社(わっかまじんじゃ) 御祭神 天水分神 国水分神
由緒 大同年間(806~810)の創建と伝わっています。 もとは人丸神社の山の裏手に鎭座し、湧水の井戸があったので涌釜と呼ばれていました。 明治四十四年(1911)に人丸神社と合併し、大正二年(1913)旧地より現在地に造営遷宮しました。 栃木県指定天然記念物に指定されている「出流原弁天池」の辺りに鎮座しています。 「出流原弁天池」は、国の名水百選にも選出されています。 水の神ならびに子守りの神として、子連れの方々が多く参拝しています。
明治末期の頃、当神社は柿本人麿を祀る人丸神社で、風光明媚な景色と合わせて近郷の信仰を集めていました。 今日の涌釜神社は当地區の後山の「涌釜」と言う所に鎮座していましたが、大正元年に工事が完成し村社涌釜神社と改め、現在地に遷座されたものです。 現在の拝殿の造営には、旧涌釜神社境内の欅の木が使用されています。 其の後記念として鮫島大将閣下が御参拝された記念木として楠木が御手植されました。 此の楠木は、戦後幾度かの台風が磯山公園地區を直撃し、根元から倒壊しましたが、当時の名残を留めようとするかの様に、自然に古木より新しい芽が出て、今日に至っています。 (サイト「栃木県神社庁」及び「境内記念碑」参照)
下野伝説集「人丸神社の神様」 昔、このあたりの人々は、寺久保から流れ出る寺久保川や旗川の水などを使って田畑をたがやして生活していました。
ある年の冬、乾ききった天気が続き、春になっても雨がふりませんでした。 毎日、日が照りつけ、道ばたの草も山の草木もほとんど芽を出さず、冬の枯れ葉のままです。 農家では、僅かばかりの井戸水をくみ上げて、野菜の種を蒔きましたが、それさえも芽を出してくれません。 空を見れば相変わらず太陽がぎらぎらと輝いています。 お百姓さんたちは、心配と水汲みで疲れきった体を休めながら、空を眺めてはがっかりし、畑を見てはため息をつくばかりでした。 それでもまだ井戸の中に水がある間は、野菜くらいはできるだろうという、いくらかの望みはありましたが、浅い井戸は水が少なくなり、底が見えはじめました。
「雨が降らないのは神様のおいかりかもしれない。」 「神様にお願いして、雨を降らせてもらおう。」
人々は出流原の磯山のふもとに集まり、雨乞いのお祭りをすることになりました。 磯山の一番高いところに登り、火を焚き、太鼓や金を打ち鳴らし、大声を出して神様にお願いしました。 この祭りは夜通し続けられましたが、次の日になると、また太陽が勢いよく、辺りの山々や田畑を照らしました。 人々はがっかりしてしまいましたが、その後、ボンデンをあげることにしました。 ボンデンは、長い竹の先に幣束をつけたもので、山の高い木にしばりつけておくと、これを目印に神様が天からやって来ると考えられていました。 人々は、このボンデンを磯山の頂上の高い木にしばりつけ、その周りに四本の青竹をたて、注連縄をはりめぐらせ、その中に台を置き、餅やお酒を供えました。
こうして、雨が降ることをお願いしても相変わらず雨は降り出しませんでした。
再び太鼓や金を打ち鳴らし、山の頂上でのお願いが始まりました。 昼も夜も休まず、二日二晩の熱心なお祈りに、人々はすっかり疲れきってしまいました。 交代の人も山を登る元気もなくなってしまいました。
すると、その時、麓の人丸神社の辺りに、白い着物を着た一人の老人があらわれました。 そして、持っていた杖で岩をつくと、そこから突然、こんこんと水が湧き出したのです。 あれほど待ち望んでいた水が、今、目の前に湧き出しているのです。 人々は、老人の前へ手をつき、頭を下げました。 そして、ふたたび顔を上げた時には、もうその老人のすがたは見えませんでした。 それ以来、磯山の水はどんな日照り続きの年でも水の涸れることなく、この付近の田畑を潤しました。
今の弁天池のほとりにある涌釜神社があるところには、人丸様が祀られていました。 村人たちは、この人丸様を養水の神として崇め、社を造りなおし、旧暦六月十四日に毎年、お祭りを続けるならわしにしました。 不思議なことに、この日、神主さんがお祈りを捧げると、ほおっと神様が姿を現すことが度々あったといわれています。 今は涌釜神社の中に人丸神社も合せ祀られています。 (「下野伝説集一」...
Read more「出流原弁天池」の直ぐ隣の神社。御神徳は「水の神様」、「子守りの神様」で、「宝くじ高額当選、金運アップ」のご利益は頂けないので、参拝予定は無かったのですが、何故か引き付けられて参拝に。😀
かなりこじんまりした神社なのですが、何故か不思議なパワーを頂けそうな感じが…。 「出流原弁天池」&「涌釜神社」の相乗効果?
宮司さまへ 「失礼ながら宝くじ高額当選、金運アップ祈願をさせて頂きました。お力をお貸しください。」m(_...
Read moreThe shrine was built and moved to its current location in 1913, near Benten Pond, which is designated as one of Japan's 100 Famous Waters. Many visitors bring their children to worship the god of water and...
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