【 2024/04/29(月㊗️)初訪問 】 NHK Eテレ📺の「日曜美術館 アートシーン」で紹介されていたのを見て👀、2024/3/9(土)〜5/6(月㊗️)の期間、開催されている「春の江戸絵画まつり ほとけの国の美術」を拝観しました。

地獄や極楽の絵は平安時代から繰り返し描かれ、仏の教えを伝えました。仏教を背景に、様々な展開を見せた日本画が一堂に会する展覧会とのことです。

地獄で最も過酷とされる阿鼻(あび)の地獄絵図「地獄極楽図(阿鼻地獄)」→仏の道に背(そむ)いた者は煮えたぎる釜(かま)や剣(つるぎ)の山へ。苦しみは、他の全ての地獄の千倍とされます。 「地獄極楽図(聖衆来迎楽)」→仏の教えに従った人は極楽へ。阿弥陀如来に迎えられ、浄土で生まれ変わります。

京都市・二尊院(にそんいん)に伝わる「二十五菩薩来迎図(にじゅうごぼさつらいごうず)」は、本尊の左右に25の菩薩を配置し、お堂全体で極楽往生(ごくらくおうじょう)の光景を作り出しています。 来迎図では多くの菩薩が楽器を手にしています。ハープのような「箜篌(くご)」を奏でるのは山海恵菩薩(さんかいえぼさつ)、定自在王菩薩(じょうじざいおうぼさつ)は「火焔太鼓(かえんだいこ)」を叩きます。煌(きら)びやかな来迎図は仏の道に従う人々の拠り所(よりどころ)でした。

禅宗(ぜんしゅう)が最も普及した江戸時代。その教えを説く禅画(ぜんが)が数多く生まれたそうです。 「十六羅漢図(じゅうろくらかんず)」は、禅僧(ぜんそう)の仙崖義梵(せんがいぎぼん)が描いたものの他、何点か展示されていました。 ※羅漢(らかん)とは、悟りを開いた高僧のことです。

釈迦(しゃか)の入滅(にゅうめつ)を題材にした「八相涅槃図(ねはんず)」は、多くの寺で釈迦の命日に飾られました。釈迦の周りでは菩薩や弟子たちが悲しみに暮れていて、さらにその周りには様々な生き物がいます。白い象は普賢菩薩(ふげんぼさつ)が乗る想像上の動物で、鯨🐳は花の代わりにサンゴ🪸を手向(たむ)けています。

長沢蘆雪(ながさわろせつ)の「子犬図屏風」には、子犬の愛くるしさを引き立てる工夫が見られます。それは「ちょっと崩すこと」だそうで、子犬のやんちゃぶりが溢(あふ)れます。生き物を可愛らしく描くことにも、仏の教えが関わっているといいます。

個人的には、上記の「八相涅槃図」、観音様が鯉(こい)の背に立ち乗りしている 河鍋暁斎(かわなべ きょうさい)の「波乗り観音図屏風」、鈴木鵞湖(すずき がこ)の「十六羅漢図」などがとても印象に残っています❗️

府中市美術館(Fuchu Art Museum)の開館時間は10:00〜17:00、休館日は月曜日、拝観料は一般￥700。アクセスは、京王線「東府中駅」北口から徒歩約20分でした🚶行きは徒歩🚶で向かい、帰りは料金￥100のコミュニティーバス🚌を利用させていただきました。 府中駅や武蔵小金井からもバス🚌が出ているようです。

コインロッカー🛅は受付の左手にあって、100円入れて取り出す時に💰戻ってくる返却式です。 1階ロビーは📷撮影OKですが、2階展示室内は撮影禁止🈲です。