かつての板橋の地で盛んであった水田稲作の様子を、水車や水田を復元して、今に伝える公園となっています。

段造りの水田には地元小学生による田植えが行われており、可愛らしいかかしも立っています。郷土史の社会勉強の場にもなっているのですね。そして公園のシンボルである水車は、上掛け式と呼ばれる、水を上から落として回す方式を復元しています。

なお、水車を用いた精米などの仕組みは、水車小屋内部で見学することができます。この小屋は公園の管理事務所を兼ねており、鍬（クワ）や脱穀機といった当時の道具も展示されていました。

管理事務所の方の話によると、観光名所としての側面・維持もあるため、水車を稼働させるために、１日２回の主軸部へのグリス塗布が欠かせないのだそうです。

さて、公園全体に目をやると、シンプルな散策路を配し、四季折々の風景を手軽に楽しめる造りが好印象。10月残暑の訪れでしたので葉が青々としていましたが、整った自然を十分楽しめました。訪問時は大滝が止まっており、川の流れが見られませんでしたが、また別の季節に訪れたいものですね。

最後に。この公園は、道路で２つにエリアが分けられています。もう一方の水車公園は、大変綺麗で素晴らしい日本庭園と、茶室「徳水亭」があります。ぜひそちらの散策もお楽しみください。