鈴木遺跡は小平市の鈴木町一丁目・回田町・御幸町にわたって分布する総面積22万㎡に及ぶ東京都内最大級の旧石器時代遺跡です。この遺跡は、 昭和49年の鈴木小学校校舎建築の際に確認され、 発掘調査の結果、日本の後期旧石器時代(約 38,000年前から約16,000年前まで)に使われた旧石器が、その始まりから終わりまでほぼ途切れることなく大量に出土しました。 南関東地方における後期旧石器時代の開始から終焉までの石器の形と組合せの変化を、鈴木遺跡から出土した石器だけで通して追うことができ、その変遷は12にも及びます。これは、 他の日本国内の旧石器時代遺跡にはみられない、鈴木遺跡ならではの特色となっています。
鈴木遺跡保存管理等用地は、鈴木遺跡範囲のほぼ中央に位置し、もともとは昭和41年に開設された農林中央金庫小金井研修所でした。その後研修所の廃止に伴い、北半部は濃密に旧石器が埋蔵されていると予測された為、その保存について市と農林中央金庫とで協議し、...
Read more鈴木小学校の近くにあります。箱(建物)はお世辞にも立派とは言えないが、中身は充実していました! 入ると館員さんがやって来て概要の解説をしてくれる。その眼が生き生きと輝いていました。
展示品は鈴木小学校建設の時に見つかった、後期石器時代3万8千年前の日本最古の人々の住らしていた時代のものです。 3億8千年前という途方もない昔、ナウマンゾウやオオツノジカなど大型動物の解体のために斧型の石器を作り、バーベキューのように焼いて食べたという、ある面、現代人と変わらぬ生活があったことに驚きデス。 そんなことを映像と出土品、地層模型などで示しています。
現在、地球温暖化や核開発が大きな問題ですが、3万8千年という年月を営んできた人類の歴史と生活を破壊することは許されません。次代に健全な地球環境を引き継がなければ!…と、認識を新たにした有意義な時間でした。
解説して下さった方、ほんとにありがとうございました。ふるさと村から歩き始めた小平の小さ...
Read more祝!国史跡指定!
3万5千~1万5千年前の旧石器時代、石神井川の源流となるここの谷戸に集落がありました。
荒川と多摩川に挟まれた武蔵野の地は微高地で水利に乏しかったことから、370年前の玉川上水開削までは一面の荒野であり人は住んでいないと思われていました。それが、鈴木遺跡の発見により、従来の説より遥か昔に人が居住していた事が確認されたのです。 この発見は、ルーツとアイデンティティに乏しかった(?)全多摩・武蔵野人が涙したことでしょう。
住宅地の真ん中にある資料館はパッと見、プレハブの工事現場の事務所のようです。しかし中に入ると、黒曜石の石刃や調理に使用したと思われる礫(焼き石)などがずらり。地層を剥がした関東ローム層の標本もあり、どの時代に何が出土したのか分かりやすいです。 あと、受付の方の親切な説...
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