大宇陀の田園地帯に泰然と 鎮座されます元伊勢、阿紀神社さん。 高天原伝承の旧社地が川を挟んであり見所も豊富。 神明造り、威風堂々の本殿は、精神の安定を高めてもらえるものです。 安土桃山時代には現社名であったそう。 江戸前期、すでに能舞台の存在が確認されており、 能の上演がなされていたといいます。 今に残る能舞台に、華やかな江戸の町人文化を垣間見る思いがします。
祭神は主殿に大日霊貴/ウヒルギ・アマテル神。 神明造の殿が最も相応しい神。
そして阿智の神こと、ヤツココロ・オモイカネ・アチヒコさん。 第七代タカミムスビ・タカキネさんのご長男。 フトタマさん、鈴鹿の神/タクハタチチ姫、 初代事代主クシヒコさんの奥さんミホツ姫のお兄さん。 アマテル神がソサノウさんの狼藉を恐れ、所謂、結室隠れで昼夜の区別がなくなるや、近江の国ヤスカワ宮より松明に駆けつけ、常世踊り”長咲/ナガサキ”を演じたという勇敢で行動力のある方。
つぎにそのオモイカネさんと、アマテル神の姉ヒルコさんのご長男、タチカラヲ・シツヒコさん。 アマテル神がソサノウさんの不行状を恐れて籠った結室の戸を取り払った方。父を継ぎ日夜見/陰陽師を務める。 天君ニニギさんの命により孕山八海(現富士八湖)の土木事業を指揮された方。
で、もうひと方、秋姫さん。 この秋姫、大国主さんの孫姫であると。 大国主がヲコヌシ・クシヒコさんだとすると、 その息子さんのコモリ・ヨロギマロ・ミホヒコさん(第三代大物主)のお嬢さんの誰か、という可能性もありますが、 ミホヒコさん、18男、18女の子宝に恵まれたといいます。 18女で似たような名の方はアサ姫さんがおられます。 多賀の国を治めるツエさんの奥さんで、ミホヒコさんより教わった蚕の繭から糸を交差させ布帛を織る方法を民にも広めたところ、それが日本全国にも広がったという、アサ姫=秋姫なら日本の礎を築かれたひとりということになるのかもしれません。
境内社に祭られる柱のお一人に月夜見さんがおられました。 関西ではあまり詣でることのできない、アマテル神の弟さん。 謎に包まれる分、ファンも多いですね。 そして、境内社において別格扱いのスセリ姫。 ソサノオさんイナダ姫の第8子とも。 神明殿威風堂々のもと、別扱いのスセリ姫。 スセリ姫祭られるところ、神明鳥居に神明造多く感じます。 スセリ姫とは誰かで、誰かがスセリ姫。その両方なのかな。
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Read more阿紀神社(あきじんじゃ)。奈良県宇陀市大宇陀迫間(おおうだはさま)。
式内社(小)、旧県社。
【祭神】天照皇大神 (合祀)天手力男命 秋姫命...
Read more元伊勢の阿紀神社にお呼び頂けました。 神明式鳥居を抜けると空気感は締まりを感じますが、傍らを流れる川の音、広く明るい境内に広くて大きな舞台に何処か懐かしさや優しさに包まれるような感覚で心地良さが得られました。 本殿と拝殿は南向きで、鳥居からだと真横となるので神明造の優雅で荘厳な本殿が見えるのが珍しく10本もある鰹木や横削ぎの千木が立派です。 ただ流石に本殿前に立つと凛とした空気が流れ気が引き締まり挨拶させて頂きました。 主祭神は天照大神ですが、相殿には天孫降臨の神々、合祀祭神は多くの国造りや産土神が祀られています。 滋味な目立ちにくい場所ですが、それ故に神聖な場所だと思います。本当に心地良さがありお伺いするのが良いと思います。
駐車場はありますが広くは無いです。道も狭いですので...
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