Yamagata Castle Ruins — Attraction in Yamagata

最上氏史跡 日本100名城。 霞城、霞ヶ城ともいう。 2019年7月13日来訪。

最上氏は、鎌倉幕府有力御家人足利泰氏の嫡子として生まれた足利家氏を祖とする斯波氏を起源とする。 南北朝時代に斯波氏傍流の斯波家兼の子、兼頼が出羽国按察使と称して最上郡山形に入部し、山形城を築城して本拠とし、室町幕府により屋形号を許され、最上屋形と称した事を機に最上氏と称した。 室町初期に寒河江氏を討伐し南朝勢力を一掃し、村山郡に勢力を伸長するが、分散配置した一族が独立傾向を強め、大宝寺氏が出羽守を得る等により、勢力が低下した。 最上義定の代に、伊達稙宗と長谷堂城で戦い敗れると、稙宗の妹を義定が娶り和睦するが、義定没後、2歳の義守を傀儡として伊達氏に介入を許した。 しかし天文の乱により、伊達氏の影響力が弱まると、義守は長谷堂城を奪還して伊達氏から独立、寒河江氏の討伐は失敗に終わるものの、嫡子義光に将軍足利義輝の偏諱を賜り拝謁し、御所号を賜り、さらに伊達輝宗に娘義姫を嫁がせ関係を構築した。

1570年頃、義守と義光の間に諍いが生じ、宿老氏家定直の仲介で和解、義光が家督を相続したが、1574年、義光の周辺国人、豪族への強硬な姿勢から、再度義守と義光が対立し、義守への援軍として伊達輝宗が介入。周辺国人、豪族も義守、伊達氏側に付く中、義光は劣勢に立たされるが巧みに立ち回り、蘆名氏等周辺の情勢変化の影響もあって、義光有利のうちに和睦が成立、最上氏は伊達氏からの完全に独立した。 義光はその後、家中法度の整備等の足固めに努め、大崎氏から正室を迎え、上山氏、細川氏、鮭延氏を攻撃、調略し、白鳥義久を山形城で誘殺し白鳥氏の谷地城を攻略、寒河江氏を滅ぼし、天童氏の家臣延沢満延を引き抜く等して天童氏を盟主とする最上八楯を崩壊させ、最上郡全域を支配下に収めた。その後、小野寺氏や伊達氏と争い、大宝寺氏の所領である庄内地方を巡り同氏及び上杉氏と争う。1590年の豊臣秀吉の小田原征伐では、義光は父義守の葬儀のため伊達政宗より遅参したものの、かねてから徳川家康と誼を通じて交渉していた成果もあり、咎めなく本領安堵を得た。 関ケ原の戦い(慶長出羽合戦)で、最上氏は東軍につき、西軍についた小野寺氏への出兵人数を差し引いて、実質3,000余で北進する上杉軍2万から2万4,000を迎え撃つ事となった。義光は兵力集中の為、山形城に退避するように指示したが、畑谷城の守将江口光清が籠城で玉砕するも上杉軍に1,000人近くの負傷者を出させ、長谷堂城の戦いにおいて、守将志村光安や鮭延秀綱率の活躍により、直江兼続率いる上杉軍相手によく城を守り通すと、関ケ原の戦いでの西軍敗報を知った上杉軍は退却した。最上軍は更に上杉氏が支配する庄内地方に侵攻し、これらの戦功で、攻め取った庄内地方の領有を認められ、最上義光は置賜郡を除く山形県全域と由利郡を支配する山形藩57万石の初代藩主となった。その後は領内の復興に尽力し、仁政を施き、義光存命中は一揆もほとんど起きなかったという。山形城の拡張、街道の整備、職人の保護、治水工事による庄内平野の開拓等、軍事、経済、農政面だけでなく、寺社の建立と保護にも力を入れ、専称寺、立石寺、羽黒山、慈恩寺等、創建または再建した。1614年没。

義光の跡を継いだ家親は、1617年に急死、その子、義俊が跡を継いだが、内紛が勃発し、幕府の仲介でも解決しなかった為、1622年、最上氏は改易となった。 山形城は東北地方で一番広大な城で、最上氏が改易された後に山形城に入った鳥居忠政や、保科正之も、山形城を改修している。その後山形城は親藩、譜代の大名により引き継がれていくが、最上領は細分化され、江戸中期以後はこの巨大な城郭の維持が困難となったようで、明治に入る頃には、外壁、櫓等、風雪に耐えかねる様子であったという。山形市に払い下げられた後は、陸軍の駐屯地等を経て、現在は霞城公園として整備されている。

最上義光歴史館を見学してから二の丸東大手門から登城。最上義光公の銅像を見て、感激。やはり偉人の銅像の中で一番恰好良い。 東北最大の城というだけあって、敷地も広く、堀も石垣も非常に立派で、各郭の出入口や道の作り方も、防御の為の工夫が凝らしてあるようです。 本丸一文字門と大手橋、その周囲の堀と石垣は、山形城の一番の見所。私が訪ねた当時は、石垣を補修していた最中であったが、もう終わったのだろうか。 機会があればも...

日本100名城の一つですが、名古屋城や大坂城を始めとするいわゆる見応えのある史跡を期待するのは避けた方がいいでしょう。敷地内の史跡は全て復元されたもので、現在も発掘調査が行われており、敷地内の一部は立ち入ることが出来ません。一方で、城にまつわる史料も少ないですが、出来る限り史実に基づいた復元作業が行われており、往時の土地の構造や活用方法を学ぶ上では非常に有用なものとなっています。 随所に史跡の説明が記載されている案内がありますが、全て日本語で記載されており、海外からの観光客にとってはかなり分かりづらいでしょう。敷地内は無料で入ることが出来ますが、夜間は利用できません。さらに中央部の本丸御殿広場は立ち入られる時間が制限されています。 春になると園内の桜が見事に咲き誇ります。

Although it is one of the 100 best castles in Japan, it is best to avoid expecting the so-called spectacular historical sites such as Nagoya Castle and Osaka Castle. All of the historical sites on the grounds have been restored, and excavations are still underway, so some parts of the grounds are inaccessible. On the other hand, there are few historical documents related to the castle, but the restoration work is based on historical facts as much as possible, which is very useful to learn about the structure of the land and how it was used in the past. There are guides with explanations of the historical sites everywhere, but they are all in Japanese, which can be quite confusing for tourists from overseas. The site is free to enter, but is not open at night. The Honmaru Goten Square in the center of the park has even more restricted entry hours. In spring, the cherry blossoms in the park are...

This castle found itself, like so many others, on the wrong side of the Meiji Restoration. Today, it's a quiet park and nice place to enjoy a bento with the family. Have a stroll through the partly reconstructed outer walls of the castle, and peer into the old well! It's not a bad ruin, or rather it is quite ruined, which is to say there isn't much left to see. It is peaceful, overall, with...