昭和の食堂スタイル。 システムがもう一つわかってなかったが、店員さんが大変丁寧に教えてくれた。
トラック野郎達が多い。シャワー使えたり、コーヒーが100円でいただけたり、アイスが160円など細かいところが行き届いている。そりゃー国道8号を行き来する荒くれ者どもにも気に入られるわけだ。朝9時からやっているらしい。荒くれ者どもの朝は早い。
トンテキはすごくうまかった。セットについていた豚汁がすごくうまい。今度は単品でフル規格の豚汁を頼もうと思った。コメもいい感じ。このお店はコメを扱っていた業者さんが始めたお店らしい。当時は「日本晴」という品種を扱っていたらしい。いまは滋賀県産ミズカガミらしい。世に名高い近江米。陛下もお召し上がりになる近江米。全てがいい。快適すぎる。これが名高い日本晴食堂か!
食事の途中で嗚咽するほどの幸せを感じた。僕は事情あって高校生のころ昼飯を食うことができなかった。平成のバブルまっただかなで欠食児童ならぬ欠食生徒だった。学区外の進学校に進んだため下宿生活をしていたが、両親からもらっていたお金では、昼ご飯を食べることができなかった。一ヶ月で使えるお金は昼飯代と賄いのない日曜日の食費を含めても8000円ぐらいしかなかった。8000円/月、2000円/週、267円/日。お昼ごはんを食べると参考書を買うことも模擬試験を受けることもできなかった。当時はバブルの頃で今よりも物価は高かった。百均もなかった。高校生だったのバイトもできない。そんなことをすれば勉強時間がなくなる。そもそも高校はアルバイト禁止だった。
腹をすかせながら学校の進路指導室に備え付けの赤本を読み込んでいたことを思い出すと、国道8号沿いの気楽で安くておいしくて親切なこの食堂でトンテキをたらふく食べたている今の自分に幸せを感じた。滋賀にあるお店は、サービスが良くて、おいしくて、安くところが多い。おまけにしんどくなくて心やすいところが多い。ありがたい。そんな滋賀県に住んでいるのはラッキーだ。滋賀県産ミズカガミを咀嚼していたら、幸せすぎて嗚咽しそうになった。うめぇよー、うめぇよー。稼ぎがあるだけじゃこの今の幸せは成立しない。よき人に出会えて、よき土地にすめたから僕の今の幸せはある。自分も頑張ったけど、幸運にも恵まれた。
高校生の頃の僕は世の中を恨んでいが、将来の希望でなんとか生きていた。勉強して東京の有名大学に入って、東京で就職してわかりやく「成功」つまりは仕事で情熱大陸とかに出れそうな活躍をすれば、今の苦労なんてなんてことはない、なんて思っていた。しかし東京の大学に行くことも、東京で就職することも「情熱大陸」からオファーが来ることもなかった。高校生の頃のお腹をすかして野心に満ちていた僕、文字通りハングリーだった僕は、大人になったら休日にはトレンディドラマに出てくるような小洒落たイタリアンかフレンチレストランで、ならばモデルのような美人と一緒に食事をするつもりだったのに、まったくそうはなっていない。
つまり仰ぎみた未来はやってきていないけど、やってきた現実は幸せだった。毎日、滋賀で幸せに暮らしている。近江の土地と近江の人々のおかげだ。東北生まれの僕が、滋賀に住むなんてまったくの「奇遇」でしかない。本来、僕は滋賀に住むことを企図したことも意図したこともない。でも今の僕は幸せだ。
平日の昼に会社を休んで、大好きな滋賀の風景の中をバイクでうろうろして、8号線沿いのおそらく準工地域にある古い食堂で、トラック野郎や現場周りの人たちの中で、安くて旨いものを気兼ねなくたらふく食う幸せをかみしめた。結果、嗚咽しそうになった。
近くのお寺の掲示版にあった言葉を思い出した。
大丈夫、きっと上手くゆく。 おもっていたのとは違うけど。
そして思った。 コミーもサンディカリストも日本晴食堂でトンテキと豚汁をたらふく食えば革命を起こす気がなくなるだろうな、と。
ごちでした。
満腹満足で帰るバイクの上でなぜかUAの『甘い運命』の一節がリフレインした。
愛し合う喜びに涙こぼれる ...
Read more2024/09/21 2024/11/30 訪問。
株式会社ヤマダという、近江米の総合問屋がやっている、100席ある大きな食堂です。
コインシャワー、コインランドリーも併設されていることからトラックドライバーなどが多いのかもしれませんが 家族連れなどが使いづらいと言うことはありません。
日曜お休みです。
大きな駐車場(60台)あります。
こちらのお店の名前は「日本晴」というお米の品種から付けられたとか。
小鉢含め卓上のタブレットで注文するシステムです。
ご自分でカウンターから取るわけではありません。
注文したものは席まで店員さんが持ってきてくれます。
画面右下の「注文確定」までしっかり押さないとオーダーが通りません。
注文できているかは画面左下の「注文履歴/お会計」で確認を。
お水やお茶はセルフで。
食べ終わったら返却口へ各自で返却。
支払は入口のセルフレジで伝票のバーコードを読み込んで。
伝票が来てない時はタブレットの「注文履歴/お会計」から。
クレジットやQRコード払いも可能です。
QRコード払いの時に 「Connection...
Read more【2024.8.12...
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