【遠くても訪ねるべき料理店】
長野県茅野駅そばにある、注目の日本料理店。 僕が車を出しての訪問。
立派な松の木が植わるお庭の奥に駐車場があり、そこに停める。予約時間は12時半だったが(今年からランチは12時半スタートになったそう。僕がTable Checkで予約をした際は12時スタートだったのだが…)、11時45分に到着したので、周辺を散歩しようと駐車場から歩き始めたら、店のご主人が出て来てくださり、「もう大丈夫ですよ」と店内に招き入れてくれた。
室内は和モダンで凛とした空気に包まれ、いかにも食に真剣に向かわねばならない雰囲気が漂う。
いざ、食事へ、って言う感じ。 季節のおまかせコースは昼も夜も『17,600円(税込)+サービス料』が基本。
運転があるのでノンアルドリンクの中から僕はチョイス。甘くないものをお願いすると「草譯(くさわけ)ソーダ(税込1500円)」を勧められる。これは長野県松本市で作ってるモノで、飲んでみると爽やかな生姜とカルダモンの香りと味が上品に味わえる。食事の邪魔にはならない飲み物。
料理はスタートは温かな椀ものから…「酒粕をベースにした坂井芋」…茅野の近くの諏訪市にある宮坂醸造の『真澄』の酒粕をベースにした汁の中に、飯山市の里芋の在来種である坂井芋を裏漉しして揚げたモノが入っている。どうやら海老芋と里芋の中間的なモノで、江戸時代に持ち込んだ、ここだけの里芋になっているそう。 坂井芋は千曲川に育てられた肥沃な土地で育ったモノ。店主の長野県生産物やこの周辺生産物へのこだわりが垣間見れる一品。もちろん椀もの全体、丁寧に作られていて繊細で上品な味わい。最初の料理からガツンとやられた感じ。この後が楽しみでたまらない…。
続いて伊那市の牧草の下をかき分けて採った「フキノトウと野蒜の天ぷら」…その上にはこの店の茅野エリアにも近い山梨県北杜市にある「プロシュッテリアモリモト」の凍らせて擦った18ヶ月熟成生ハムを乗せている。横に添えられた塩とこのハムの持つ塩味を合わせながらいただく。このエリアと自然の力、人の力に感謝したい気持ちになる一品。
「芋の茎の入るおいなりさん」… 本来保存食であった『芋の葉っぱがついた茎の部分』を干して水とお湯で戻して、ほんのり甘く味つけたして炊いたモノをお稲荷さんの中に入れたモノ。添えられているのは『ちぢみほうれん草』。 おいなりさんは優しい味。ちぢみほうれん草はしっかり濃厚な味。 多分今の僕たちなら捨てちゃう部分を大事に使ってお料理にしてくださっている。なんだか、こういう料理が最近たまらなく愛しいし、美味しいと感じる。もったいない、サスティナブルな一品。この店に来てよかった、と確信させる一品。
「湯豆腐」…湯豆腐を作るお道具も面白い。もちろん地元の大豆を使ったお豆腐を使い、丸く整えた何層かの白菜、原木椎茸と湯豆腐の上に削りたての鰹節を掛けると、まるで生きているかのように動いている。『たかが湯豆腐、されど湯豆腐』と思わせてくれる奥深い味わい。
「スッポン、セリ、花びら茸」… 長野県下伊那郡喬木村と言うところで育てているスッポンを使ってお出汁にして、伊那で採ったセリ、夏から秋に採れる『花びら茸』を干しておいたモノを戻して椀に入れてある。スッポンのお出汁がよく出ていて、美味しい。セリも根っこも葉も美味しく、いくらでも食べられてしまいそう…。体にも良さそうだし、スッポンのエンペラも入って明日はお肌ツルツルかな。オッさんだけど…。
「奥会津金山の天然炭酸の水(税込1500円)」をいただく。何故かこれは福島県のモノだが、こちらには良き天然水があまりないよう…。僕自身はお隣町の西会津との関係性もあるので、こちらをチョイス。
「ぎたろう軍鶏の炭火焼き」…目の前で焼いてくれるぎたろう軍鶏は理想的な火入れ。皮目はパリッと身は柔らかで感服。これも長野県上伊那郡のモノ。 どうやら他の方のレビューを読んでも、よく出てくる食材のようで、この店のスペシャリテ的な料理なんだな。漫画の『美味しんぼ』にも取り上げられた軍鶏でもあるし、もう一度見直してみたくなって来た。東京でも五反田にある「ぎたろう軍鶏 炭火焼鳥...
Read moreA great authentic Japanese culinary experience! We visited for lunch. The dishes are crafted using lots of local ingredients, showcasing an abundance of fresh vegetables alongside, fresh meats. Each dish was beautifully prepared and incredibly delicious. Overall, it was a truly...
Read moreめちゃめちゃ美味しかった…! 和のジャンルで人生一美味しかった…。 コースの構成は、 ①前菜8品 ②お食事数品 という組み合わせで、①のタイミングでペアリングのお酒もしくはお茶があった。 お茶のペアリングを注文した。 4種類のお茶を合わせてもらって、これが新鮮だった。どれも美味しかったが、黄金桂というお茶が一番好みだった。 個人的にはお酒を飲んでしまうとご飯の味が段々分からなくなってしまうので、お茶のペアリングはとてもありがたい。 … 1つ1つが丁寧で、こんな手間が!という驚きのものばかりで、全て美味しかった。 変な感想かもしれないが、水を感じる料理で、様々な角度から水の可能性や驚きを引き出しているように思った。本当に不思議。 中でもびっくりしたものをいくつか。 ・スナップエンドウとイカのあんかけ →イカが半生になっていて優しいあんと甘いスナップエンドウが最高のバランスだった! ・ズッキーニの花 →そんな食材が…!という驚きもあるけど、とにかく美味しい。野菜の甘みというか奥深いというか、1番好きな野菜かも。 ・鹿肉、冷凍でない釜揚げしらす、すっぽん、鮎、土鍋ご飯のパフォーマンスなどどれも最高だった。 … 今はオーナーが一人で切り盛りされているため、オーナーとお話をする時間はあまりなかったが、 海外経験や別荘地での専属シェフやったり面白いお話がいっぱいだった。 … 是非ま...
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