【浜松・フレンチ「レストラン・リバーシ」”昼の白と夜の黒”で表情を変えるフランス料理店】
浜松の高級住宅街である広沢の一角にあるビル内に佇む隠れ家風フレンチレストラン「Re:VERSI(リバーシ)」へ。
元はフレンチレストランの「Simple comme Bonjour(サンプル・コム・ボンジュール)」が入っていた場所。壁一面をグレーに仕上げられ、シックでクラシカルな装いで、以前のレストランの面影は微塵も感じさせない雰囲気で生まれ変わっています。エントランスに設置された一脚のデンマーク椅子は、建築家兼家具デザイナーのKaare Klint(コーア・クリント)の「KK47000/Safari Chair(サファリチェア)」。こちらは、イギリスがインドを治めていた時代にインドに駐留していた英国軍が考案したコロニアルチェアで、将校が戦場に持ち込みテントで愛用していた組み立て式の椅子をリ・デザインしたデニッシュモダンの名作。今も現行品は「Carl Hansen & Son(カール・ハンセン&サン)」から出ています。こちらは、その風合いからするに、アンティーク品でおそらく1970年代の代物ではないでしょうか。私たちも北欧の椅子が大好きなので、許可をいただき、思わず座らせていただきました。この空間であればPierre Jeanneretの「V-leg Office Chair PH28」のアンティークもマッチしそうです。
エントランスを飾るのは、天井から吊るした大きなドライブーケでお出迎えしてくれます。
席数は、ライブ感が伺えるキッチンカウンター席4席とテーブル席の14席。窓の無い空間で照明の調光を落とされていることもあり、昼でも夜のような雰囲気が漂う店内。余計なものは飾らずに、奥の壁面には木枠のフレームをランダムにあしらい、シンプルモダンなデザインに。。古材を使用したテーブルに、アッシュ材をウォールナット調に仕立てられたアームチェアでコーディネイト。数十年前にフランスで使用されていたアンティーク品のペンダントライトは、色合いや錆具合がそれぞれに異なり、個体差が味のある雰囲気を醸し出しています。
ランチは、季節の食材を使ったカジュアルなランチコースで、「お手軽コースA(全4品)」¥2,440(税込)、「お手軽コースB(全4品)」¥3,630(税込)、「本格コース(全6品)」¥5,500(税込)の3つのコースを用意。
今回は、アミューズ・オードブル・スープ・魚料理・肉料理・デザートの全6品が提供される「本格コース(全6品)」¥5,500(税込)をそれぞれにオーダー。この日のメインの肉料理は「豚・牛・鴨」の3種類の中から選べるとのことで、迷うことなく大好きな「豚・鴨」をチョイス。
オーナーシェフ:岡本 伸一(Shinichi Okamoto) 1979年 静岡生まれ。辻フランス料理専門カレッジ卒業後、「オーベルジュ・キャトルセゾン」を経て、渡仏。ブルゴーニュ地方にて修行。帰国後に結婚式場のBRASSが運営する「マンダリン・アリュール」の初代料理長として活躍した後、2021年に浜松の広沢にてフランス料理「Re:VERSI(リバーシ)」をオープンさせ現在に至ります。
店名の「Re:VERSI(リバーシ)」とは、19世紀のイギリスで考案された「白と黒の2色のコマを並べ、数で勝敗を競うボードゲーム”リバーシ”」の意味合いから取り、”白と黒”を”昼と夜”に表し、”昼と夜”で役割が変わるリバーシブルな空間で、異なる世界観を一皿に表現していくことをコンセプトにされています。
乾杯はノンアルコールのスパークリングの白をいただきましょう。
2021年3月にオープンされたこちらは、コロナ禍の真っ最中であったこともあり、きっとご苦労されたことでしょう。ここ最近は、ようやくコロナの話題が上がることも少なく、お出掛けしやすい環境下に戻りつつあることから、私たちも少しずつ外食の頻度が増えてきています。とは言っても、我が家はコロナ禍でチワワのChocolat(ショコラ)を迎え入れたため、極力、昼のお出掛けがメインです。
「Pierre Zero Blanc de Blancs(ピエール・ゼロ ブラン・ド・ブラン)」¥980 世界最優秀ソムリエも唸る「ワインらしさ」を追求した“ピエール・ゼロ”シリーズのブラン・ド・ブラン。脱アルコールした南仏産シャルドネワインとシャルドネのブドウジュースをブレンドし、シャンパーニュのブラン・ド・ブランの趣を表現したアルコール度数0%のスパークリングワインで、華やかな香りが印象的な一杯。
アミューズ「紅ズワイ蟹のオニオンムース和え コンソメジュレ」
紅ズワイ蟹をふんだんに用いて玉葱のムースで和え、豊かな甘みを楽しむアミューズは、爽やかにコンソメのジュレを纏わせて、塩味付けにキャビアを添えて。気泡が入ったガラスの器も夏の装いで涼を感じます。
ジュエリーボックスで提供する前菜は、スタッフさんが運んできた後にオープンしてくれるユニークな演出。ボックス内はベルベット生地の上にプレートが敷かれ、前菜が盛り込まれています。
オードブル「紅富士鱒の自家燻製 鶉の温度卵」
葉野菜やブロッコリー、ラディッシュ、人参、蓮根、胡瓜、ミニトマト、紫キャベツ、鱒イクラなど、彩り野菜と共に添えた紅富士鱒を自家燻製にかけ、カラフルなジュエリーのような前菜。小さな鶉の卵を半熟とろとろで付け合わせに添えて崩しながら、シャンパーニュのヴィネグレットソースでいただきます。
「パン3種」 胡桃とレーズンのパン、丸パン、バゲットの3種のパン。
スープ「遠州森町 トウモロコシのエスプーマ」 キンと冷やした器に盛られた冷製スープは、遠州森町のトウモロコシを用いたスープはエスプーマ仕立て。口当たり軽く滑らか、トウモロコシの濃厚な甘さが際立ちます。
魚料理「鮮魚のポワレ アメリケーヌ」
この日の鮮魚はイトヨリを程良いポーションのポワレで提供。グリンアスパラガス、絹さや、フライドリーフ、旨み溢れる舞茸のソテーを添えて、甲殻類の殻を炒めて作ったアメリケーヌソースでいただきます。
肉料理「フランス産鴨 マデラワイン」
フランス産鴨の胸肉をしっとりとロースト。付け合わせは、茄子、ししとう、オクラで、器の淵に添えた竹炭の塩はアクセントに、キャラメル香を感じるマデラ酒のソースでいただきます。ランチメニューで大好物の鴨肉が選べるのは嬉しい限りです。
肉料理「スペイン産四元豚 マスタード」
スペイン産四元豚の肩ロースをロースト。”四元豚”とはチェスターホワイト、ランドレース、ヨークシャーを掛け合わせてできた母豚に、100%デュロックの雄を交配して生まれた四種を掛け合わせた豚のこと。一般の三元豚よりも品質が良く、サシが多いのが特徴で、脂に甘みがあり、癖が少なくジューシィーな肉質。付け合わせは鴨と同じく、こちらはマスタードのソースで。こちらは少し厚切りで提供されるため、食べ応えも楽しめます。
デザート「ヌガーグラッセ マスカルポーネ」
南フランス発祥の冷製デザートの一つヌガーグラッセは、ドライフルーツやナッツが入っており、食感も楽しめるアイスデザート。南仏を旅した際に、至る所でソフトキャンディーのヌガーをいただいたことを思い出します。マスカルポーネのムース、イタリアンメレンゲ、マンゴーとブルーベリーを添えて。
「コーヒー」 「ROYAL COPENHAGEN(ロイヤル コペンハーゲン)」のブルーフルーテッド・プレインでいただくコーヒー。もう一つは「NARUMI」でした。こちらのInstagramの公式サイトでも紹介されていましたが、「WEDGWOOD(ウェッジウッド)」や「Richard Ginori(リチャード・ジノリ)」、「HERMES(エルメス)...
Read more浜松のランチ本『おいしい浜松』を見てとても気になっていたRe;VERSIさん…妻の誕生日祝で初めてランチに伺いました。 事前に駐車場が分かりづらいとの口コミが有りましたが確かに分かりづらい…ちょっとだけ迷いましたがあれは仕方ないと思いました。 選んだのは3,300円のお手軽Bコース…メインのお魚1種類orお肉3種類から選べます。 妻はお魚『鮮魚のポワレ アメリケーヌ』、私はお肉『国産牛 黒胡椒』にしました。 前菜、サラダ、スープ、メイン、デザートと全てとても美味しかった…後パンもおかわり出来ました。 各料理の器もとても素晴らしいです…拘っている事がこちらにも伝わって来ます。 このお値段でこのクオリティは素晴らしいです…とてもお手軽なんて名前に相応しくない濃厚なお料理に大満足でした。 素敵なオーナーシェフさんと奥さま?(違ってたらすみません)のお二人も本当に素敵な方々です…又...
Read more二年前にオープンしていたフレンチレストランで 気になったのでランチタイムに行ってみました
メニューは三種類で
Aコースのみデザート無しで オードブル スープ メインが肉か魚料理の二択 コーヒーか紅茶
Bコースは アミューズ オードブル スープ メインは肉か魚料理から四択 デザート コーヒーか紅茶
Cコースは アミューズ オードブル スープ 魚料理 肉料理から三択 デザート コーヒーか紅茶
だったのでCコースにして 肉料理はスペイン産四元豚ロティと フランス産鴨のロティで迷って 鴨肉にしました
全てが美味し過ぎて大満足でしたので 細かい感想は省略します 料理の見た目も綺麗で 雰囲気も落ち着いて...
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