donner — Restaurant in Isumi

美食には少々物足りなかった外房で見つけた素敵な店。ご主人の丁寧で手の込んだフレンチとパティシエ夫人の天然酵母パンがベストマッチ。

コロナ前に一度ショコラテリーヌを買いに来たことがある。ランチも頂いたが、その時はイマイチピンと来なかった。数年ぶりに再訪して、レベルの高さを発見。

ランチメニューの一皿目は、旬のトウモロコシのムース、ヴィシソワーズに炭のマカロン。ふるさと納税返礼品のとうもろこしが届き、張り切って自分でトウモロコシスープを作ったが、皮を除いたなめらかで甘い部分だけにするのはかなり面倒であることを身をもって経験したばかりなので、シェフがどれだけ手間暇をかけて作って下さったかがよくわかった。写真を取り損ねたのが失敗。素敵な天然木の皿の上に3種が並ぶ。

二皿目は、クリュディテとクスクスのサラダ（写真）。ニンジンのラぺはカレー味でクミンがアクセント。（茹でたかや焦げないように焼いたかの）長ねぎやブロッコリー、ミニトマトをクスクスと一緒に食べると口の中が幸せで一杯。その時に出されるパンは夫人の担当だと、テレビで紹介されていた。私の好みの塩味のカンパーニュ、食パン、丸パンが、丁寧に温められていた（写真）。食べ終わったサラダのボールをパンで拭う。二皿目のもう一つのチョイスは豚足のテリーヌだったが、メインを豚肉にしようと決めていたので、サラダを選んだ。前回は確か、メインを大原港でとれたはずの魚にしたが、それほど印象に残らなかった。

今回、メインに選んだ沖縄産豚肉のロースト（写真）には感激。白いんげん、焼いたオクラ、ミニピーマンが付け合わせ。豚肉から出たラードがベースのソースが絶妙。豚の脂身はトンカツでも何でもいつもはフォークで取り除いて残す。イタリアのマルシェで豚の脂身のツマミを食べたが、油っこ過ぎてこっそり吐き出したことがある。今回は思い切って食べてみることにしたら、これが甘くておいしい。才能のあるシェフなのだろう。一度だけの経験で断定してはいけない、と思った。

デザートのプリンまで、追加料金の要らない選択をしたので、これだけ美味しくお腹一杯いただいてたった3000円！

ロケーションは海がすぐそばだが、海は見えない。自然木を基調としたテーブルとイス、太い梁で洗練されたインテリア。お手洗いも広々としていて、オシャレな水栓、シンクに壁紙。 周辺の漁港の街の雰囲気にこの店の対比は、田んぼに降り立った白鷺のよう。

私が座った席は、猛暑の日にはちょっと辛いエアコンが効きにくいコーナーだった。が、エアコンの風で美味しい料理がすぐに冷えて、乾燥するよりいい。次回は追加料金を払って鴨のコンフィやステクフリットも試してみよう。月に一度というパンの販売日に合わせて、東京から千葉に来る予定を組もう。ご夫妻とも忙しくされている様子だが、どうぞお体に気を付けて、おいしいものを提供...

The food is really good and service is great. A bit pricier than other places but courses served are quite mouth watering. The locally sourced pork is roasted to a tender and juicy state while the bacon was actually very good. They have a wide variety of desserts to choose from as well. Overall, it's a great combination of food, drinks,...

JR外房線・大原駅から徒歩20分・車で5分。 日在（ひあり）海岸のほど近く、千葉県いすみ市の小高い丘にある一軒家フレンチ「donner（ドネ）」を訪問しました。

アド街ック天国でも紹介された人気店で、シェフとパティシエールによるフレンチコースとスイーツが評判。 木の温もりを感じるナチュラルな店内は、カウンター席・テーブル席あわせて約24席。 窓からは柔らかな日差しが差し込み、ゆったりとした時間が流れます。

ランチコースは3,300円（税込・以降全て税込価格）から。 この日は＋1,000円で沖縄県産豚肉の自家製ロースハムとマッシュルーム、＋2,000円で北海道産チェリバレー鴨のコンフィを追加し、合計6,990円（パン3種付き）。 アミューズのマッシュルームスープや竹炭マカロンなど、ひと皿ごとの仕立てが丁寧で見た目も美しいです。 特にメインの鴨コンフィは、皮がパリッと香ばしく、身はほろりと柔らかくて絶品。 ただ、全体的にボリュームが多く、前菜の時点でお腹いっぱいになるほどでした。 少食の方はプラスメニューの追加を控えるのもありだと思います。 食後はショーケースから選ぶデザート（＋690円）。 パティスリー仕込みのスイーツはどれも完成度が高く、正直このデザートが一番印象的でした。 バタフライピーの琥珀糖やメレンゲ、アイスにケーキ、フルーツと盛りだくさん。 ドリンクは季節のおすすめ（ジンジャーとフランボワーズ／700円）をチョイス。 甘酸っぱく爽やかで、食中にもぴったり。

おみやげには「海と里山のクッキー缶（小）2,800円」を購入。 雲や森などをモチーフにしたサブレが詰まっており、味は素朴ながら見た目がとても可愛かったです。

スタッフの方々は丁寧な接客で、料理の説明も分かりやすく好印象。 コース進行はゆっくりめで、全体で2時間ほどかかりました。 時間に余裕を持って訪れるのがおすすめです。

千葉の自然を感じながら、手間ひまかけた料理とスイーツをゆったり味わえるお店。 “特別な日のランチ”としてぴったりの一軒だと思います。 （...