2025年8月写真追加
現時点、一番お気に入りの鰻屋。
江戸時代1832年創業で当初は川魚問屋だったそうですが「うなぎ大好き」によると、明治の中頃に「元祖すずめ焼」を食事処として提供したのですが、鉄道が開通して以降、舟運が廃れて問屋に戻り、先代(5代目)からまた食事処を再開したとのことらしい。
麻生屋HPによると、すずめ焼とは、小鮒など川で採れる小魚を背開きにして串に刺し、醤油ベースの合わせダレをつけて焼いた料理で、 ①昔、ある殿様が狩りに出て、河原で焼いた小鮒をすずめを焼いたものと勘違いした ②小鮒を背から開いて串に刺して焼いた形が、小枝にとまっているすずめの形に似ているから の2説あるそうですが、今回のメニューには載っていませんでした(併設のテイクアウトの方で提供しているようです)。
■料理・味 ココの鰻は、調理人の技術が高いと思われ、鰻そのものの味がピュアに味わえます。白焼きはもちろん、蒲焼の方もタレは控えめで、後から付け足すようになっている(定食だから)ため、臭みの一才ない上品な鰻そのものの味がじっくり楽しめるのです。
しかも関東風「焼き」→「蒸し」→「焼き」ではあるものの、最後の「焼き」の工程にこだわっているらしく、パリッとした食感で、まるで地焼きのように、表面だけがカリッとした仕上げになっているところが素晴らしい。
他の鰻専門店同様、ココもうなぎを割くところから調理するので数十分時間がかかります。その間、熱燗と小鮎の唐揚げでじっくり待たせていただきました。
白焼きは、そのまま食べても、茶漬けでも、自家製だという柚子胡椒がうなぎの味にぴったりマッチしていて、これはなかなかのアイデアではないかと思います。
■サービス・雰囲気 椅子席があるかどうかは確認できませんでしたが、少なくとも1階に関しては、掘り炬燵なしの座敷のみでしたが、座敷が苦手な方向けに、2度目利用時は座敷専用の椅子も用意されていました。
お店自体は広々とした鉄筋ビルの一軒家で、店内もそこそこ広いので安心して食事はできます。
接客も...
Read more佐原の街の中心にある「麻生屋...
Read more佐原にはうなぎ屋さんが複数ある中、僅かに営業時間が長く、夕方にお邪魔することができました。佐原の忠敬橋の近くにある元店も有名ですが、今日は、こちらの利根川と小野川沿いにある本店です。陽が落ちつつある中、国交省の小野川排水機場の迫力ある建物が聳え、かつて、国交省の職員住宅があったと言う敷地の横に、こんな所にと言う印象を恐らく皆さまお持ちになる、麻生屋本店の明るい看板がその存在を強調しているように感じます。 本業である川魚の佃煮の販売スペース兼玄関を開けますと、直ぐに座敷となり、奥と手前のテーブル(椅子席)をはさんだ中央に座敷席があり、こちらに案内いただきました。満席となる中、店員さんが次々と来るお客様に、声は聞こえないのですが、丁寧に、恐らくはお断りしている様子が優しさを感じました。さて、そんな様子を眺めながら、いよいよ配膳されました。本日は上鰻重をいただきます。でかい、と言うか厚い。お箸で、小さな四角い立方体のように切り出して、その小さなユニットを一口いただきます。正にふっくらで、お口の中に柔らかな身と甘く香ばしいタレと皮がご飯と協奏しています。美味しいです。胡瓜の古漬けは、手作りの懐かしい味と歯応えで、また、松前漬けも人参のコリコリ感が、食感の変化があってよく合います。次回は一杯いただきながら、白焼きも食べてみたいな、と思いました。 お店の方に伺ったところ、昔は、地物が食せたようですが(具体のご説明は省きます)、今なお、伝統の味を引き継ぐこのお店で、静かに歴史を感じ・楽しみながら過ごした時間、最高...
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