23年8月20日、真夏の炎天下の1430頃、遅めのランチを目的にこの店にやってきた。野菜ラーメンに餃子、そして麒麟一番搾り生ビール（中）という、町中華での定番メニューを注文した。 注文を取りに来たのは眼鏡をかけた初老の女性であったが、私が「キリン一番搾り生ビール（生）」（メニューに書いてある通り）を注文した時、あろうことか「生中（なまちゅう）ですか？」と聞いてきた。は？？おいおい、逆だろう。私が勝手に省略した注文をして、確認のために正しいメニューで聞き返したのならわかる。逆だ。私はメニューに書いてある通りに注文したのに、おそらく店側の符丁を客（しかも初見）の私に確認したのだ。唖然としながらも表面上は平静を装って「そうです」と答えた。 当然まずは「生中」が運ばれてきた。しばらくするとラーメンが出来上がったらしく、女将さんとおぼしき女性がお盆にラーメンをのせて運んでくるのが見えた。その時であった。先ほどの「生中」女性が、女将（）さんからラーメンをのせたお盆を「私が運びます」とでも言わんばかりに受け取ろうとしていた。 おいおい、空中で熱々ラーメンを乗せたお盆を横取りしようとするなよ、危ないだろう。と思っていたが、案の定女将さんは渡さずに私のテーブルまで運んできた。「生中」は不服そうだった。 どうやら私は「笑ってはいけない中華料理屋」に迷い込んでしまったようだ。 ちなみに味は普通以下だった。