萬年屋に初めて訪れてから、もう数年が経つ。年に数回しか訪れないものの、ここで味わった料理の味は、鮮明に心に残り続けている。忘れられない味――そう思わせるほどの温かさが、この店にはあるのだ。 店の前に立つと、隣のホルモン屋から漂ってくる香ばしい匂いが鼻をくすぐる。一瞬、そちらに引き寄せられそうになるが、心は迷わない。萬年屋の暖簾をくぐるという選択に、わずかな迷いもない。
店内に足を踏み入れた瞬間、店主と目が合う。「いらっしゃいませ!」という張りのある声が耳に心地よく響く。くりっとした目と、目元に刻まれた柔らかな目尻の皺――そこに滲むのは、温かな人柄と長年料理人として積み重ねてきた誇りと情熱の証。瞬間的に伝わってくるその雰囲気に、胸の奥がじんわりと温かくなる。心がほっと緩み、「ここを選んで正解だった」という安心感が、静かに広がっていく。
席に着くと、少し意外なタッチパネルのメニューに目を止める。古風な日本料理店の趣を感じさせるこの空間に、デジタル化された注文システム。伝統と現代の融合が、どこか不思議な心地よさを生んでいる。 今日選んだのは、ランチメニューの刺身定食。以前から気になっていた一品で、同僚が毎回のように注文している姿を見て、どんな味なのかずっと興味を引かれていた。パネルで注文を確定させると、心の中で期待がふくらみ、料理が運ばれてくるのを待つ時間さえ心地よい。
しばらくして、御膳に美しく盛り付けられた料理が目の前に運ばれてきた。鮪、鯛、帆立、蛸――彩り豊かに並ぶ刺身の美しさに、思わず息をのむ。お吸い物の湯気が優しく立ち昇り、茶碗蒸しからは出汁の香りがほのかに漂ってくる。そして、艶やかに炊き上がった白米の美しさ。料理が運ばれてきただけなのに、期待感がさらに高まるのを感じる。 箸を取り、まずは鮪から口に運ぶ。赤身の鮮やかな色合い、筋の白さ一つ見当たらない美しい切り口。山葵を少しのせ、醤油をさっとつけて口に入れると、舌の上でじんわりと旨味が広がり、思わず目を閉じてしまうほどの美味しさだった。小さく「美味い」と声が漏れ、心の中で「これだ」と呟く。
萬年屋に来るたびに驚かされるのは、どの料理を食べても心の底から「美味い」と思わせてくれることだ。すべての料理に繊細な味わいがあり、一つひとつに丁寧な仕事が施されている。その味わいの奥深さは、店主のこだわりと、日本料理の伝統を守り続けてきた姿勢そのものなのだろう。 艶やかに光るふっくらと炊き上がった白米でさえ、ただの白米ではない。口に運べば、ほどよい甘みと絶妙な炊き加減が感じられ、思わず「米ってこんなに美味しかったんだ」と再認識させられるほどだ。
最後の一品を口に運び、食事を終える。美味しいものを食べられた満足感に加え、心の奥から自然と湧き上がる「ごちそうさま」という感謝の気持ちが、じんわりと胸を満たしていく。 会計を済ませ、店主の「ありがとうございました!」という張りのある声に送られながら、またこの店に足を運びたくなる理由を、改め...
Read more注文したと思われる商品を取りに来た車が3台分のスペースに道路に水平に駐車していて、車が止められないようになっていた。荷物を載せた後さっさと道に出られるようにとそんな自己中心な危ないバカな止め方をしたと思うが、当事者も荷物を運ぶのを手伝った店の人も一言謝るでもなく、ヤマキヤの前まで6.7台とは渋滞ができ本当にイヤな気分になった。おお通りに面した駐車場なのだから、短時間とはいえバカな止め方をせず白線に沿って常識的に止めることを徹底していただきたい。食事を運ぶ店員も雑。お醤油の小皿とか指突っ込んで渡すとか、受け取ろうと手を出してるのに無視するとかありません。全ての料理台...
Read more正月3日の夜、長野から帰宅途中、ウナギとお寿司を目当てにお店到着したものの、もう閉店準備の時間になった、困っている我らを見て、優しい店主が特別に時間延長し、ご馳走を作ってくださった。アメリカから日本旅行の親戚夫婦が美味しい日本料理も優しい日本人のおもてなしも体験でき、大満足でした。それに、お店の特別な記念品もいただきました。本当にありがとうございました。 2月11日高崎觀光の際、感謝の気持ちで再度来た。店主ご夫婦も覚えてくれて、お互いに挨拶して、またご馳走...
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