或る日の名物料理探訪シリーズ①は、天安。
・五目タンメン 900円
個性的なマスターがいる名店だと、昔から話には聞いていたけれど、カレー活動が多忙でなかなか行く機会がなかったお店。 最近そういうお店をきちんと見ておきたいと思い、少しずつ精力的に回っています。ついにこの店の番が来ました。
事前情報では、マスターが高齢のため、今は昼だけの営業で、メニューも五目タンメンと水餃子しかないとのこと。そして嘘かほんとかわかりませんが、五目タンメンを食べる際に、酢とラー油を入れるよう厳しい指導があると。
入店すると、83%ほど席が埋まっていて、みんな五目タンメン食べてました。奥さんに聞いたら、水餃子は無いとの事でした。残念。
念願の五目タンメンですが、塩味の鶏がらスープに大量の野菜の旨味が溶け込んでいて、こりゃ身体に沁みますね〜。8番ラーメンの野菜ラーメンの8.3倍ぐらい野菜が使われてる気がします。すごいや。 期待していたマスターからの食べ方指南は特になかったので、自主的に酢とラー油をかけました。そしたら確かにさらに美味しくなりました。マスター、あなたは正しかった!できれば直接厳しい指導をして欲しかったです。
次から次から客が来て、12時20分にはこの日の分が終わって、客が返されていました。 ギリギリ間に合ってラッキーでした。
食べ終わって帰るときにマスターと少し話ができました。 マスターは88歳。香港で修行して、タンメン作って70年めだそうです。数年前に交通事故で首を痛めてしまい、いよいよドクターストップがかかったので、そう遠くないタイミングで店を閉めるつもりとのこと。首以外は風邪1つ引いたことがない健康体だそうで、それも全部、自分の野菜たっぷりタンメンを毎日のように食べているからだと。(※インターネットにも書いておいてくれと頼まれました。笑)
生涯、現役を貫いて欲しい気もしますが、この日タンメンを作りながら独り言のように「70年も俺は頑張ったんだ。もう充分だ」と、ずっとつぶやいておられたので、きっとあれは、本当はまだ現役を貫きたい、未練がある自分をなだめ、ねぎらうための自己暗示であり、ララバイだったのかもしれません。であれば、我我はマスターの決断に従うしかないでしょう。
天安の五目タンメンをこのタイミングで食べることができたことを、私は忘れません。
#昭和 #タンメン #塩ラーメン #中華 #名店 #中国...
Read moreタンメンのうまい店。昔の中島にあった時に数回行きましたが、当時はすごい行列だったのを記憶しています。こちらに移って13年も経つらしい。平日13時に訪問、カウンター席へ。注文はもちろんタンメン。暑い日ですが、ガンガンにクーラーを効かすわけではなく店内は少し暑め。暑い店で熱々のタンメンを汗だくになりながらすするのが醍醐味だ。昔も今も変わっていないところに嬉しさを感じる。御歳88歳にもなる親父さん。変わらずフライパンを振る姿に感銘。着丼し一口。熱い!もやし、キクラゲ、玉ねぎ、白菜、豚肉をスープで炒めて乗せているので猫舌さんは要注意。野菜が甘くてうまい。少し食べてから酢をかけるのがここのタンメンのルール。これがまたうまい。さらにここのスープは旨味がたっぷりで身体によく、あとで喉が乾かない。ひと回しかけた酢と共に全量摂取。そしてもれなく汗だくに。店の規模は昔と変わらず、席数は決して多くない。カウンター6席、2人掛けテーブル2席、1人掛けテーブル1席、小上がり2人用1席、小上がり3人用1席。親父さんは69年フライパンを振っているとのこと。ずいぶん独り言も減りましたが、昔は食べ方を知らずよく叱られたのを思い出す。野菜摂取量の少ない富山県民にはもっと食べてもらいたい一杯。なかなかこちら方面に来る機会がないけど、近いうちにまた来ま...
Read more移転されてから、中々、タイミングが合わず、初めて来店しました。 オヤジさんも首にむち打ち治療のシーネを巻いて居られましたが、ブツブツ独り言も健在、お元気そうでなにより。 早速、五目タンメンを注文。 以前は、ライスも有ったのにメニューに書いてないので、辺りに貼り紙でもあるかと店内を見回していると。 『うちは、タンメンと餃子しか無いよ。』と、素っ気ない言葉。その後に、小さな声で… 『この素人が…ブツブツ……。』と、聞こえたが、この店舗は、初めてだし、プロのコックから見れば、客ではあるが素人に間違いない。 そうこうしていると、熱々の野菜たっぷりの五目タンメンが着丼。久しぶりの再会。 ここで、反撃‼︎ 『お酢は、2回半だったよね?』と、問うと。 『来たことあるがだねか…ブツブツ……。』 以前の店舗の時に、オヤジさんの拘りの、お酢2回半と辣油は好みでを何度も聞いていたので、それを言ってみたら、無愛想なオヤジさんが、嬉しそうに初めて、ニコっとしてくれた。 数年ぶりの五目タンメンだったが、絶品の味に完食‼︎ 会計の時、女将さんに 『美味しいかった。ご馳走様。』と、言って、店を出ようとしたら、奥の方から 『不味いもんは出しとらん…ブツブツ……。』 最後の最後にカウンターパンチをくらって、店を出た。 ま...
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