北柏駅から住宅街を抜けて、いきなり人里離れたような山林に入ってしばらく歩いたところにあります。金塚古墳に近接していて、北柏駅から徒歩で10分くらいです。

太田道灌築城という説もあるようですが、築城時期や築城主などについてはっきりと判断できる文献資料がなく明らかになっていないようです。 1985年に行われた城跡の範囲を確認するための発掘調査では、堀より15世紀から16世紀の瀬戸産の陶器片が出土していますが、城の構造からみて16世紀後半に築かれたのではないかといったことが案内板に書かれていました。

根戸城は突出した台地の先端部に構築されていて、構造は二つの郭を東西に連ねた連郭形式とのこと。山林の中、足元も悪いので、お城の全貌は良く分かりませんでしたが、2〜3m盛り上がった土塁と空堀は見事でした。

16世紀の北総地区は、後北条氏方の高城氏(松戸市・小金城)とそれに敵対する築田氏(野田市・関宿城)や相馬氏 (守谷市・守谷城)が争っていました。根戸城付近である手賀沼の奥まったこの場所は、水上交通・陸上交通の要地として戦略上非常に重要な場所であったと考えられます。