絵画関係者と地元の方以外は田崎草雲の名前は、司馬遼太郎の歴史短編「喧嘩草雲」で初めて知った人が多いのではないでしょうか。私もその一人です(笑)。
足利藩士出身の絵師で、幕末の江戸に出てからは絵画だけではなく、当時としては長身の180cm近い体格と剣術・柔術の素養を活かして江戸最強絵師(?)として君臨した様子が面白おかしく描かれています。 書画会で自分の絵を貶める相手には、容赦なく拳骨で殴りつけていたと言うから堪らないですね(笑)。
もっとも彼はタダの暴れん坊ではなく、同時に勤皇派尊皇派の文化人や志士とも親しく交際しており、安政の大獄時には幕府から嫌疑を受けるほどの思想人でもありました。 足利藩に帰参した後は藩主を説得し藩論を尊王論に統一させて、維新後の足利藩が「勝ち組」として残る事が出来た最大の功労者になる所で「喧嘩草雲」の物語はほぼ終わっています。
ココでは、その後の草雲を知ることが出来て実に興味深かったです。橋本雅邦や高村光雲と並んで最古参の宮内省管轄「帝室技芸員」に専任されるという栄誉も受け、画家として華々しい後半生を送ったようです。
「喧嘩草雲」では維新後は世に出ることもなく、静かに生を終えたように書いてありましたが、実際はこの山房で数多くの後進を育てるなど積極的に活動していたとのこと。やっぱり小説をそのまま信...
Read more以前、鹿沼市の川上澄生美術館に行った時、この入場券を見せれば、M割(ミュージアム割引)ができて、割安になりますって聞いたので、見に来ました。通常は220円ですが、M割で170円になります。そして、M割でなくても、JAFの会員でカードがあれば、やはり、170円になります。展示されている部屋は、2部屋です。その中の1部屋の中に展示されている富士山が、迫力があり、すごかったです。美術館のとなりには、茅葺き屋根の建物があり、その建物で、水墨画を書いていたようです。また、別の建物では、係員の方がいて、中に入れてくれます。その建物の中から見る庭の景色が、シダレ桜があって、とてもきれいです。秋になると、紅葉がまたきれいだそうです。その建物の中に、茶室もあり、茶会とか...
Read more奥まったところにある小さな美術館。庭に川が流れており、野趣溢れる佇まいが素敵な庭とアトリエだった建物に入ることが出来て畳に座れるのが凄い!美術館は2つの部屋があり、企画展と作品を展示してある部屋と、この建物の持ち主の生涯を辿る展示があります。幕末に京都から幕府軍が東北に落ち延びる途中、足利を通らないように義勇軍を作ったとき、陣羽織に直筆で描いたという絵が見事でした。市内の織姫会館にも展示されている富士山の原画はやはり迫力が違いましたね。 裏庭にも登れます。地面の岩がなかなか面白く、屈曲した曲線がはっきり分かるので、それを見るのも面白いですよ。 駅からかなり遠いので車か貸し自転車かタクシーを利用したほうが良いですね。タクシーは受付の人に頼めば...
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