Ōda Castle Ruins — Attraction in Hitachiota

佐竹氏ゆかりの幻の城跡です。 『城跡』と言えば『石垣』『櫓』『天守』というイメージが強いですが、ここは見方によっては『城址碑』しかありません。しかし、見方によってはその広大な縄張を備えた浪漫溢れる城跡と見る方もいらっしゃいます。 自分なりにグーグルマップを見ながら縄張と思われる城郭を回りましたが到底1日では回りきれませんでした。 何もないからこそちょっとした土の盛り上がりを見ると「土塁の跡かな？」 台地に登る多くの坂を歩くと「堀切の跡かな？」 と妄想しながら散策する楽しみもあります。 城址碑は太田小学校の入口にありますので皆さんが書かれている通り、許可を得て写真を撮りましょう。 学校の先生に西側の崖に土塁と帯曲らしき物がありますよ、と色々歴史好きな方でしたのでお話を伺いました。 小学校付近の本郭と二郭にある崖が『いかにも』ですね。 そんな想...

太田城は、藤原秀郷の子孫・藤原通延によって築かれたと伝わり、のちに源義光の孫・佐竹昌義がこの地を領し、佐竹氏を称して以降、佐竹氏の居城として栄えました。特に佐竹義重の代には戦国大名として勢力を拡大、関東七名城にも数えられる堅城でした。関ヶ原の戦い後、義宣が出羽久保田に転封となり、城は水戸藩附家老・中山氏の「太田御殿」として利用されました。現在は太田小学校敷地となっており、学校の先生に声をかけて中に入れてもらい、前庭に立つ記念碑を撮影しました。西側の斜面に降りると、そうとうの比高差がある断崖になっている上に、航空写真で確認すると東側も断崖絶壁となっており、当時はかなりの要衝であったことが推測できます。南側にある若宮八幡を隔てる道は、かつては空堀だ...

高名な城にもかかわらず、遺構はほとんど残っておらず、城址としての見所はあまりない。城址碑からかなり離れた馬場八幡裏手に土塁らしきものがあったが何時のものか良く分からない。 但しその分常陸太田の街を舞台にする想像は楽しい。台地と川と街道が絡み合った土地で、佐竹氏が何度も太田城を放棄した史実を重ねると、城という拠点を守る戦略ではなく、太田という土地を舞台に攻城軍を打ち負かす戦略が浮かび上がる。それを裏付けるように市街の周りの高地には支城や寺院が分散配置されている。（妄想です） 太田城だけではなく、馬坂城や正宗寺、馬場八幡なども合わせて見に行って...