船橋・市川・松戸・柏という「千葉都民四天王」のいずれとも市堺を接する鎌ケ谷。 ある意味、栄光のセンターポジションですが、失礼ながらそこはかとないマイナーな雰囲気を感じます。 そんな鎌ケ谷をもっと知るべく、ここに訪問しました。
大分年季の入った建物のようですが、こういった施設は外側に意味はなく、中身が大事です。 そう、格安中華スマホの外装ケースがいくらiPhoneと同じような、フタを開ける際にあの内部が真空になるかのようなチリの揃った造りだとしても、中身は外部設計業者が既存パーツを寄せ集めて製造したもので、ちょっと使ってガッカリするように、肝心なのは中身なのです。
さて、ここは入口からすでに密度ぎっしりの展示品と、子供には迎合しないぞ、とばかりの格調高い文体の説明パネルがお出迎えです。 展示内容はお約束の旧石器時代の遺跡出土品から縄文貝塚、などの歴史の流れに沿っています。 江戸時代にここ鎌ケ谷に設置されていた幕府直轄の小金中野牧についての展示もあります。 職員の方にお伺いしたら、ここの資料館の近くに野馬を追い込んで捕える「取込(とっこめ)」という史跡があるとのこと。この後に行ってみよっと。
また特筆すべきなのは、説明パンフレットの充実です。常設展示の資料はもちろん、過去(もらった限りでは平成10年度がありました!)の企画展のパンフレットも多数置いてあり、たんまりおみやげをもらいました(復習できておらず、ゴメンナサイ)。
さて、鎌ケ谷には気になるものがありまして、それは「市章」です。 下に写真をアップしてますが、なんだかウルトラ警備隊のマークのようにも見えますが、一体これの何が気になる? 実は、この市章の円の部分、よーく見ると、右上から時計回りに「カマガヤ」の文字になっているではありませんか! ちょっと小さく隠し文字、といったセコいものではなく、全部が意匠化されているのです。
これは凄い! すっきりしたデザインの中に、そんな凝った仕掛けがあるとは。デザイン事務所はどこなのでしょう? この市章は、市役所や各センターはもちろん、道のマンホールでも見ることができますので、皆さんも鎌ケ谷を訪れた際は是非実物をご覧頂き、「カマ...
Read more相棒が以前、鎌ヶ谷在住だったとのことで、来訪を約束していた鎌ヶ谷市郷土資料館。結論から言うと、小粒でもピリリと辛い山椒のようないい資料館で星⭐️四つ、かと。
正直、物理的に狭いです。手狭を通り越して、展示物も一見雑然とすら(苦笑)ですが、じっくり眺めると、考えられた配置と丁寧な説明と親切な資料に気付けます。おそらくは、あまりに少ない予算と人員不足の中で、学芸員さんか担当者さんの懸命な尽力があったのでしょうね。丁寧で創意工夫のある、見事な仕事に敬意を表したいと思います。
個人的には、無料の紙配布資料の豊富さに驚き、また教育委員会編纂の資料集の充実さに驚きました。鎌ヶ谷市史・資料集17を1200円で購入させて頂きましたので、これからゆっくり熟読するつもりです。
開館時間 9時〜17時 休館日 月曜日、祝日、年末年始 入館料 無料 補足 撮影希望者は受付で申告...
Read more鎌ケ谷市の小学校150年史が企画モノでした。教育やその制度については知識がないため専門的には分かりませんが、明治初期の通知表や教科書など他に、多数の資料が展示されていました。徳田さんという地元名士の個人的資料がいくつか展示され、よく保管してあったなあと感心したり……。昔の学校生活はどんなだったのか。いま、国中で教員不足が大問題になってるようですが、その昔からブラック社会だったのでしょうか。歴史を紐解きながら原因を探り、根本的に改善しない限り全く解決にならない、教員不足に拍車をかけるだけだと、展示を見て強く感じた次第です。結局犠牲になるのは子供たちでしょう。行政サイドは我々から税金を取っているのだから、責任をよくよく自覚して、そういうところに金をかけて解決...
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