大船フラワーセンターは、私にとって日本で暮らすようになってから見つけた、まるで「心の庭園」のような特別な場所です。日本に移住してからいろいろな街を散策してきましたが、ここは日常を忘れて花や緑に包まれることができる、本当に貴重な空間だと思います。
最初に訪れたのは春のバラのシーズンでした。園に入った瞬間、ふわっと広がる甘い香りに包まれて、思わず深呼吸してしまいました。色とりどりの薔薇が規則正しく並んで咲いていて、赤やピンク、黄色、白…それぞれの色が青空に映えてとても鮮やかでした。日本の庭園は繊細に整えられている印象がありましたが、ここは西洋風の薔薇園と日本らしい四季の風景が融合していて、歩いているだけで映画のワンシーンのような気分になります。薔薇の種類も多く、品種ごとに名前が表示されているので、ひとつひとつじっくり眺めながら歩くのも楽しいです。母と一緒に訪れたときには、偶然母の名前と同じ品種を見つけてとても喜んでいました。そういう小さな発見も、この庭園ならではの楽しみのひとつだと思います。
薔薇と同じ頃に咲く芍薬も見事で、豪華で気品のある花の姿に目を奪われました。「立てば芍薬、座れば牡丹…」という日本のことわざを思い出しながら、ふっくらとした花びらを一つひとつ眺める時間は、日常を離れて心が満たされるような感覚を与えてくれました。
季節ごとに表情が変わるのも大きな魅力です。春には桜が咲き誇り、園内を歩くだけでお花見気分を味わえます。藤棚の下でゆっくり座っていると、紫色の花が風に揺れて、どこか懐かしい香りに癒されます。夏になると蓮の池が華やかになり、朝早く訪れると大きな花が開く瞬間を見られることもありました。秋には菊やコスモスが咲き誇り、冬には梅や椿が彩りを添えてくれます。どの季節に訪れても「今日はどんな景色に出会えるだろう」とわくわくしながら門をくぐれるのが、この場所を好きになった理由です。
温室も見逃せないエリアです。外の庭園を一周して少し疲れた頃に入ると、そこはまるで別世界。熱帯の湿った空気と鮮やかな花々に囲まれて、一瞬で旅に出たような気持ちになります。オレンジ色や赤色の花が鮮烈で、バナナの木や珍しい果実、さらには食虫植物まで展示されていて、歩くだけで驚きがいっぱい。普段は見慣れない植物ばかりで、思わず写真をたくさん撮ってしまいます。小さな子どもたちが「これ何?」「食べられる?」と目を輝かせている様子も微笑ましく、家族で楽しめる場所だなと実感しました。
園内はとても広く、ゆっくり歩いて回っても数時間はあっという間に過ぎてしまいます。ところどころにベンチがあるので、好きな場所で腰掛けて花を眺めながら休憩できるのも魅力です。芝生広場では家族連れがレジャーシートを広げてピクニックを楽しんでいたり、カメラ愛好家が夢中で花を撮影していたり、年配の方が静かに散歩していたりと、それぞれが思い思いの時間を過ごしています。私もサンドイッチとコーヒーを持参して、ベンチでひとりランチをしたことがありますが、鳥の声と花の香りに包まれて、心が解放されるようなひとときでした。
施設の利用環境もとても整っています。入園料は大人400円ととても良心的で、年間パスポートも用意されているので、近隣の方々が日常的に通っているのも頷けます。バリアフリーも意識されていて、車椅子の貸し出しやスロープの設置もあり、高齢の方や体の不自由な方も安心して楽しめます。私が母と訪れた時も、スタッフの方が丁寧に対応してくださり、安心して園内を巡ることができました。
食事や買い物の楽しみもあります。園内の売店では軽食や飲み物が販売されていて、特にバラのソフトクリームはぜひ試してほしい一品。ほのかに香る薔薇の風味が爽やかで、散策の疲れを癒してくれます。お土産コーナーでは花苗や園芸用品、さらに薔薇のお茶やジャム入りキャンディーなど、ちょっと特別感のある商品が揃っているので、友人へのプレゼントにも喜ばれます。私はここで買った薔薇のお茶を東京の自宅で楽しみながら、大船で過ごした時間を思い出しています。
アクセスも便利で、大船駅から徒歩でも行けますが、バスを使えばさらにスムーズ。駐車場も広いので車でも安心して訪れることができます。観光の合間に立ち寄るのにもぴったりで、大船観音や玉縄城跡、そして鎌倉方面と組み合わせて巡れば、1日中楽しめるエリアになります。
外国人として感じるのは、日本の人々がいかに四季を大切にしているかということ。花や木々の変化を通して季節を楽しむ文化が、このフラワーセンターにも色濃く表れています。私の国では、花は「飾るもの」や「贈るもの」としての意味合いが強いのですが、日本では「季節を感じるための存在」でもあると気づきました。この場所に来るたびに、日本の四季と自然観に少しずつ触れている気がして、移住者としてとてもありがたい体験になっています。
一日をここで過ごすと、都会で積み重なった疲れや緊張がほぐれていくのを実感します。花を眺めるだけでなく、ゆったりとした時間の流れに身を置くことで、心がリセットされるような感覚があります。東京から電車でわずかの距離なのに、まるで小さな旅をしたような気分になれるのも魅力です。
今では私にとって、季節ごとに必ず訪れたい大切な場所になりました。春の桜と薔薇、夏の蓮、秋の菊やコスモス、冬の梅や椿。その時々で違う顔を見せてくれる大船フラワーセンターは、訪れるたびに新しい思い出を作らせてくれる「四季の宝石箱」のような存在です。日本に住んでいるからこそ味わえるこの体験を、これからも大切に...
Read moreAdmission is 400 JPY for adults, 200 for collage students and the elderly(above 65), 100 for high school students, and free for kids in middle school and below. The great part about it was the fact that it was empty and peaceful even on a Sunday afternoon.
They have a small cafe inside where you could get something to drink or eat, and the price was quite affordable.
The park itself is not as large as something like Shinjuku-Gyoen, but they have rare plants which make it a nice place to take children, or to just roam around to take photos.
They also have a grass area where kids can...
Read more15 mins walk from Ofuna station (west exit) There are various kinds of flowers inside the garden. Lovely place.
One thing special of this garden is the green sakura, usually blooms in early May but this year it was so early. When I came, just a few sakura left.
Fuji and nemophilliah are now...
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