🔎 斎宮とは? 「斎宮(さいくう)」は、天皇の名代として伊勢神宮の天照大神に仕えた未婚の内親王(斎王)と、その宮殿および政務を担った役所(斎宮寮)を指す。
制度の始まりは飛鳥時代、終了は南北朝時代。約660年間続いた。
特に平安時代には、一辺120mの碁盤目状の区画が整備され、内裏(斎王の住居)を中心に多数の官庁が並び、「もう一つの都」のような様相を呈していた。
🏞 現在の斎宮跡 三重県明和町に広がる国指定史跡。
平安時代前期の斎宮の中心施設を発掘調査に基づいて復元。
「さいくう平安の杜」として整備・公開中。
🏛 博物館の展示構成 展示室 I:斎王制度の紹介 斎王の儀式や暮らしを文献・模型で紹介。
特に平安時代の制度や文化的背景を中心に展示。
展示室 II:発掘調査の成果 飛鳥時代から南北朝時代までの斎宮の変遷を、考古資料・模型で多面的に解説。
映像展示室 都から伊勢への「群行(ぐんこう/旅)」の様子、儀式や当時の生活風景を映像で体感可能。
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Read more斎王の住まいの復元である。 自分達の時代に復元でき、後世に遺すことができたのは、素晴らしい仕事である。
基礎土台のみの発掘で、建物に関する文献、資料も稀有の中で、当時の建物を検証し、想定される建物を復元したと聞く。予算を含めた関係各位に深く頭の下がる思いである。
ガイドになかった斎王〈いつきのみこ〉の説明補足すると、「日本書紀」の記すところ、崇神天皇が宮中で祀っていた天照大神と倭大国魂神の干渉〈この表現は適切でないかもしれない〉を畏れかしこんで、天照大神を内裏の外に祀る〈最初は大和国笠縫邑、垂仁天皇の時代に八咫鑑と天叢雲剣を奉じて現在の伊勢神宮に遷された〉このとき、皇女豊鍬入姫命が斎王となって付き従ったのが最初と聞く。
畏れおおいので補足するが、手前が称している「古鏡」は「八咫鏡」を指しているものでなく、道元禅師様の正法眼蔵で、敬愛する内容の題目からの引用である。同参同証し、祖来祖現する鏡を指している。文章上「御鏡」に対しては、「鏡」で...
Read more平安前期の「斎宮」が三棟(正殿、東正殿、西正殿)復元されています。ちょうど発掘された直上の位置と言う事ですが、平安時代を忠実に再現した立派な建築にびっくり👀します。 ココに来るまで「斎宮」が何だかを知りませんでしたが、奈良時代以後に伊勢神宮(天皇の祖先神)に仕える身(斎王)として天皇の女性親族が住んでいた場所が斎宮との事です。あまり歴史の表に登場してなく、建築物も恒久的な造りではなかった為に、あまり知られていないとの事でした。斎王の任期中は恋愛が出来ない等の悲劇的な伝説や神秘性も有り、近年斎王の人気が上がっているようです。 日本遺産に指定された事で更に注目度も上がっているとの事です。平安絵巻を再現したイベント等も開催されていてイ...
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