ブラタモで出てきた紅簾石片岩です。’18年3月に訪ねた時は、紅簾石(赤っぽい色らしい)部分はよく判別できませんでした。また、大きなポットホール(甌穴)は清掃されることもある様ですが、深い水たまりと落葉で中がよく見えなかったのが残念です。
現地の看板には…
親鼻の紅簾石片岩
大正13年12月9日指定 所在地 皆野町親鼻橋下流~長瀞町高砂橋上流
親鼻の紅簾石片岩の露頭は、1888(明治21)年、小藤文次郎博士によって世界で初めて、結晶片岩中から紅簾石が報告された場所の一つです。 紅簾石の結晶は、石英に富む結晶片岩にふくまれ、マンガンをふくむチャートなどが源岩と考えられています。この岩の上には大小2個のポットホールがあり、かつて荒川の急流に洗われていたことを物語っています。 ここから高砂橋まで約4kmの荒川の渓谷は、名勝及び天然記念物 「長瀞」として1924(大正13)年12月9日に国指定をうけています。奥秩父の水をあつめ秩父盆地を流れてきた荒川は 秩父山地北東部の長瀞地域で、標高500m前後の山地を深く浸食し低位段丘をつくって流下し、関東平野にでます。渓谷にみられる岩石は、地下20~30kmの深さで変成作用をうけた三波川結晶片岩で、美しい縞模様をつくっています。また、結晶片岩のうすく剥がれやすい性質である片理は、水平に近い緩傾斜の構造をしめし、垂直に近い節理 (割れ目) とともに、...
Read more埼玉が誇る紅簾石片岩です。 世界で初めて、この露頭が埼玉で発見されたんだそうで、ここより下流が、景勝地の長瀞です。 長瀞は三波川帯の一角でもあり、緑泥石結晶片岩に代表される岩畳が有名ですが、他の石もなかなか趣きがあって、見てて飽きません。
付近には、珍しい蛇紋岩の露頭もあります。 土地がありまくるこの辺一帯で、グズグズの蛇紋岩帯を避けるために、秩父鉄道はわざわざ荒川に鉄橋を掛けて対岸に線路を敷いたんです。 それを知った上で鉄橋を見てると、設計者の「蛇紋岩帯?!マジでか…」って声が聞こえてきそうです。
ところでこの紅簾石片岩ですが、大人がすっぽり収まるポットホールがあります。 どれだけの年月を要したのか… 氷河期後の古代秩父は、縄文海進により海でした。 その後の安定期に海は後退したわけですが、その一連で小石が削りまくった結果なんでしょうね。 確証はありませんが、想像しただけ...
Read more世界で初めて発見された、産出の稀なマンガンを含むチャートなどからできた深紅色の美しい鉱物である紅簾石片岩の見事な露頭。
この岩から下流側が国指定名勝・天然記念物の「長瀞」となる。
また、岩の上にはかつてここが荒川の川底であったころ、硬い岩石が岩の窪みに取り込まれて激しい流れによって回転し、岩を削ってできた大...
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