逆川緑地の中ほど、赤い水神橋を渡った先にある笠原不動谷の麓には、龍の頭形をした吐出口から湧き水が出ており、地元の方々がポリタンクで水を汲んでいる姿をよく見かけます。水道局が検査しているので水質も安全ということで、私も引っ越してきて以来時々利用していますが(水戸の水道水、不味いので…)、夏でも冷たく美味しいです。
実はココは、水戸黄門こと光圀公が城下の水不足を解決する為に作った江戸時代の水道(『笠原水道』)の"水源"だそうで。光圀が藩主の座を継いでからまず手がけた大事業だったそうです。
この『龍頭共用栓』の脇の階段を上っていくと水戸神社がありますが、その少し手前に笠原不動尊(仏教のお堂)があります。もともと笠原不動尊の方が滝の守護仏としてずっと昔からこの地にあったようですが、幕末に水戸神社をこの地に遷す際に取り払われてしまったものを(斉昭の廃仏思想の影響とのこと)、昭和になって再建したそうです。しかし今は屋根も破れて荒れ放題です。
因みに笠原水道は下市(吉田神社方面)まで延々と続いているのですが、下市商店街のバス停の横にもう一つの龍頭栓があります。こちらは蛇口をひねるのではなくセンサーで水が出ます。
龍頭栓のすぐ横には駐車場もあります。道が細くしかも現在工事中で入り口が分かりにくいのですが、レストランGroovyの向かい辺りにある細い道から入ることが出来ます。
また、駐車場にかかる水神橋の左右には「逆川緑地」が広がっており、散歩やランニングにとても良い場所です。再現された岩樋など江戸時代の水道施設の跡も見ることが出来ます。
(不動尊のお堂自体は星1.5くらいですが、笠原水道の湧き水が美味しいので星3つ...
Read more創建は不詳ですが,ここには元々,剣に竜が巻き付いたクリカラ不動が安置され,玖離伽羅山銀河寺不動院と呼ばれました。笠原水道の設計に当たった平賀保秀は,この不動尊に一昼夜参籠祈願して難事業である笠原水道を成功させたそうです。その後は水源の守護仏として,住民の崇敬を受けていたのですが,天保14(1843)年,水戸神社を遷座させるため,徳川斉昭の命で取り壊されてしまったのです。なんてこと!1970年代になって,それを残念に思う地域住民有志によって,笠原不動尊として再建されたのですが,世代交代によって維持される方がいなくなり,このように荒れ果ててしまいました。所有者不明で,政教分離の原則で,水戸市も手を出せないそうです。お賽銭箱にあまり近づくのも怖かったので,少し遠くから投げ入れさせていただき,合掌しま...
Read more【親しまれた笠原不動尊、静かに幕を下ろす】 周辺の方々に親しまれていた笠原不動尊。 しかし、維持管理者がいなくなり、老朽化による危険性から、有志の手によって解体撤去されることとなった。
かつて地域の信仰の中心であった場所が静かに姿を消すという事実は、時代の流れを感じさせる。
笠原不動尊の再建の話は現時点では聞こえてこない。 地域の象徴であったその存在が失われたことに寂しさを覚えるが、信仰や記憶は人々の中に生き続けるのかもしれない。
再び不動尊がこの地に蘇る日は、果...
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