風浪宮は、大川市役所の北東950mほどの大川市酒見に鎮座している神社です。旧社格は県社です。 西側に神社の外苑となる大川公園が広がっています。 地元では「おふろうさん」の名で親しまれています。
神功皇后が三韓征伐からの帰途、仲哀天皇元年(西暦192年)に筑後葦原の津(現在の大川市の榎津)に寄せた際、皇后の乗った船の近くに白鷺がこつ然と現われ、東北の方角に飛び去りました。 神功皇后は、この白鷺こそ勝運の道を開いた少童命(わだつみのみこと)の化身であるとして、白鷺の止まった所にお社を建てたのが起源だと言われています。 勝運の道を開いたという少童命を祀ることから、戦国時代の武将・蒲池鑑盛が厚く信仰し、本殿を再建しました。 勝運守護、開運の祈願社として、江戸時代の久留米有馬藩主をはじめ筑後国一円の国司賢将から、現在にいたるまで広く信仰を集めています。
県道710号線沿いの大鳥居は、大正5年(1916年)の建立です。
海神である綿津見命を祖とする地祇系氏族である阿曇氏が代々祭祀を司ります。 御祭神は、少童命三座(表津少童命、中津少童命、底津少童命)、息長垂姫命(神功皇后)、住吉三神(表筒男命、中筒男命、底筒男命)、高良玉垂命です。
『本殿(国指定重要文化財)』は、三間社流造、檜皮葺で、永禄3年 (1560年)戦国時代の筑後国柳川城主の蒲池鑑盛により再建されました。 しかし、慶長5年(1600年)八院合戦により焼失し、現在の本殿を残すのみとなりました。
『五重塔(国指定重要文化財)』は、二重基壇の上に五層の軸部と屋根を重ねた藤原介嗣の作と伝えられ、正平10年(1355年)の記銘があることから俗に「正平塔」と呼ばれています。 五重塔脇には石像が置かれていて、石像下に寝ている先代狛犬一体と「若宮社」社号標があります。
『梅乃宮』は、風浪宮の拝殿の北側にある境内社です。 御祭神は、木乃花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)をお祀りしており、ことに見目麗しい神様として知られています。良縁成就・恋愛成就などで御神徳を仰がれています。
『松風稲荷社』は、風浪宮の本殿の北側にある境内社です。 筑後十社稲荷のひとつです。御祭神は、松風稲荷をお祀りしています。商売繁盛、五穀豊作などの御神徳があると言い伝えられます。
『岩藤稲荷神社』は、風浪宮の本殿の北側にある境内社です。 筑後十社稲荷のひとつです。御祭神は、岩藤稲荷をお祀りしています。商売繁盛五穀豊作などの御神徳があるといわれます。
『月讀神社』は、風浪宮の本殿の北東にある境内社です。 御祭神は、月読神です。眼病平癒などに御神徳があるといわれています。
御神木の『白鷺の大楠(福岡県指定天然記念物)』は、樹齢は約2000年、幹回は8m余、四方に張った枝の長さ20~30mです。 少童命(わたつみのみこと:綿津見神)の化身である白鷺が止まったとされる大楠で、幹には大人2・3人入れる程の空洞がありますが、樹勢は盛んで神霊が宿る御神木として信仰されています。
幸神社は、風浪宮の神池の南側に鎮座している境内社です。 寛政3年(1791年)に祀られました。外から来る禍事を防ぎ、幸せのご縁を結ぶ神様と言われています。
毎年2月9日から11日にかけて行われる『風浪宮大祭(おふろうさんまつり)』は、久留米高良大社や水天宮とともに、筑後地方の三大祭りの一つです。 2月10日夜、厄除けを祈願する『裸ん行』が開催され、若津神社から風浪宮までの3kmほどを、しめこみ姿の男衆を中心に松明を持ち市内を勇壮に走り抜けます。 その他、神功皇后が船を寄せたといわれる日吉神社から清めの水を汲む「お潮井汲み」、「お潮井詣り」「御神幸」「流鏑馬(大川市指定無形文化財)」など期間中は多くの古くから伝わる神事が執り行われます。 また、境内には串柿市、植木市などの露店が立ち並び、期間中は約15万人の参拝客で賑わいます。
神社のある酒見(さけみ)という地名は、かつての筑後久留米藩の三潴郡(みずまぐん)酒見村に由来します。 明治9年(1876年) 北酒見村・南酒見村が合併して、酒見村が発足しました。 明治22年(1889年)...
Read more大川市の「おふろうさん」こと 風浪宮へ初参拝。★5 では足りないくらい大満足でした❣️
① 予約なしで本格ご祈祷
社務所でサクッと受付すると、交通安全・商売繁盛・勝運守護をまとめてご祈祷していただけました。朱塗りの拝殿に上がり、太鼓の響きと祝詞を真正面で体感できる贅沢さ。神職さんの丁寧な解説付きで、背筋がしゃんと伸びます。
② 1800年の歴史と国重文の社殿
創建は神功皇后(息長垂姫命)ゆかりで約1800年前。現本殿は戦国武将・蒲池鑑盛が再建したもので、国指定重要文化財。境内には同じく重文の石造五重塔(正平塔/1355年)もあり、歴史好きにはたまりません。
③ 樹齢2000年!「白鷺の楠」と幻想ミスト
駐車場奥にそびえる御神木は、白鷺が導いたと伝わる樹齢約2000年の大楠。朝8・9・10時頃には人工ミストが5分ほど発生し、木立に雲海が広がる演出が神秘的✨ 夜18〜21時のライトアップもあるそうです。
④ 鳥好き必見の“裏”お楽しみ
敷地を抜けた先の大川公園は隠れたバードウォッチングスポット。大木に巣を構える白鷺が舞い、鳥たちの声がBGM。参拝後にベンチでぼーっと眺めるだけで心が整います。 白鷺伝説の白鷺が目の前で楽しめます
⑤ アクセス &...
Read more地元の方々から「おふろうさん」と呼ばれ愛されている古いお社です。旧社格は県社、現在は別表神社に列せられています。創建は西暦192年との事ですので1800年以上前になります。神功皇后が朝鮮出兵の帰途に忽然と鷺が現れ、良(東北)の方角へ飛び去った。それを見た神功皇后が「これこそ少童命(わだつみの命)の化身だ」として飛び去った鷺を追いかけ、鷺が降り立った場所が当宮の地であったとされます。という事で御祭神は少童命(表津少童命、中津少童命、底津少童命の三柱)と相殿に息長垂姫命(神功皇后)、住吉三神、高良玉垂命を祀っています。 風浪を治めるという事から海上交通守護、神功皇后の三韓成敗成功に肖り勝運守護に特に御利益があると言われています。2020年は本殿の遷宮の年にあたり、参拝した日は正遷座祭の日(2020.11.28)でした。明神形式の石の鳥居を抜けると石畳の参道があり、神門があります。社殿は桧皮葺の三間社流れ造りで国の重要文化財に指定されています。拝殿、幣殿、本殿が平入りで繋がります。朱塗りの社殿が青空の下で大層映えていました。 本殿は鰹木、千木はありません。境内は掃き清められており明るく解放感です。 また神仏混交の時代を物語る、神社には珍しい石造りの五重塔があり、これも国の重要文化財に指定されています。 社務所で御朱印を頂く事が出来ました。初穂料は¥300-でした。駐車場は鳥居の前に無料駐車場があります。大川公園の駐車場も利用できます。駐車場から境内までは平坦です。秋晴れの中、気...
Read more