2027.01.21 昨年までは年に一度、夫婦の結婚月である7月に旅すること3回。 今年でお互い、“50”・“45”と相応に節目の歳を迎えたことで、夫婦旅の頻度を少しずつ増やしていこうと模索。 その旅のキックオフとしたのが、ここ鳴子。 鳴子・川渡・東鳴子、合わせて6回目という、個人的に大好きな温泉に、鳴子初体験の妻を誘う。
東鳴子の“旅館大沼”さんで満足のお風呂三昧から、帰路の途中にある有備館に寄り道。 仙台在住であれば、学校生活のどこかしらでの訪問があるここ、中学生の頃に訪れた時は、まだその良さは印象に残らなかった。 それ以来人生2度目の訪問だったが、歳を重ねた今だから理解できるものがある。
館の保存状態も大切にされていることや、庭の隅々に至るまでの整備。 来訪者の多少に関わらず、しっかりお手入れされている。 ある種お馴染みの鯉の群れは、冬季の活性が無いこともあり、お目にはかかれなかったが、代わりに鴨の群れの可愛らしい様子が望めたことで良し。
現在、NHK...
Read more旧有備館は大崎市にある国指定史跡・名勝です。 以前訪れた時は東日本大震災で主屋が倒壊して復元する迄の数年間は建物を見学出来ませんでしたが、現在では元の資材を極力再使用する形で復元されています。
伊達政宗公の四男・宗泰が岩出山伊達家の開祖ですが、実際の建立時期は更にずっと後の事で2代目宗敏の時に主屋が建立され、更に庭園整備は4代目村泰を経て現在の形に至ります。時代により主屋・隠居所・学問所・下屋敷と用途が変遷しています。 学問所時代は岩出山伊達家の家臣・師弟の儒学や武芸を修練する場として使われています。
近世期に造られた建築物だけあって桃山文化の彩りが反映され、主屋や庭園にも趣きが感じられます。 京都や金沢兼六園に行かなくてもこの旧有備館でも充分に趣きを楽しめます。
■交通機関 陸羽東線の有備館駅から歩いて0分です。 自家用車の方は有備館公園の駐車場(無料)から歩いて3分です。
■拝観料(2020年11月15日 ...
Read more伊達政宗は、天正19年(1591年)に米沢から岩手沢に居城を移し、岩手沢を岩出山と改めました。慶長6年(1601年)、さらに仙台城に移り、岩出山は政宗の4男宗泰を初代とする岩出山伊達家が代々伊達一門として治めました。
有備館は、江戸時代に岩出山伊達家の家臣子弟の学問所となった建物で、伊達家当主が時折講義に臨むための場所であった「御改所(主屋)」とその附属屋が、現在までその姿を伝えています。有備館の建物「御改所(主屋)」は、二代宗敏の隠居所として延宝5年(1677年)ころに建てられたとする説が有力です。その後、下屋敷・隠居所・学問所として使用されてきました。
庭園は、正徳5年(1715年)ころ、4代村泰の時代に整備されたと伝えられています。仙台藩茶道頭、石州流三代清水道竿の作庭で岩出山城本丸の断崖を借景として池中に島を配した廻遊式池泉庭園で、中には300年以上の樹木があり四季を通して緑や花などで庭の変化を楽しむことができます。
有備館および庭園は、昭和8年(1933年)、国の史跡名勝の指定を受け、昭和45年に岩出山伊達家より、旧岩...
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