下野国分寺の南西部に位置する帆立貝型古墳で築造は6世紀後半と思われます。
この時代、仏教寺院建設に伴い壊されてしまった古墳も多い中、下野国分寺は甲塚古墳を避けるように建立されている所からまだ、この土地に古墳の被葬者の関係者が有力者として残っていたのかも知れません。
ここからは全国初の機織形埴輪2基をはじめ人物埴輪や馬型埴輪が出土していて平成29年に重要文化財指定を受けた形象埴輪23点と土器類74点の一部が下野風土記の丘資料館に展示されています。
一見すると雑木林のように見えますが、古墳と分かりやすいように周りを砂利で囲んでいます。 機織埴輪や女性の埴輪が出土していることから被葬者は女性であったと考えられているようです。
10年前の文化庁主催「発掘された日本列島2015」では全国を回って展示されていて、そのイベントのポスター、写真集では甲塚古墳の埴輪達がメインを飾っています。
来る令和7年8月10日には「発掘された日本列島2025」の関連イベントが横浜市立歴史博物館で行われる予定で下野風土記の丘資料館の先生が甲塚古墳について講演致します。 私は、すご〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜く 行きたかったのですが出張と重なり泣く泣く😭諦めるしかありませんでした。
個人的感想になりますが文化財云々は別としても、この古墳の埴輪達は非常に丁寧に作られていて出来がよく特に笑っている女性の「微笑みの美女」の埴輪が私のお気に入りです。 令和7年2月まで行われていた栃木県立博物館の企画展「死者と生者の古墳時代」でもこの「微笑みの美女」の写真がポスターに使われていました。 (私が勝手に呼んでるだけで公式じゃありませんよ)
本来は重要な古墳なので市や県で整備してほしいのですが、古墳本体は史跡指定もされておらず、もしかしたら私有地のために手が付けられないのかもしれません。
なお、古墳と古墳の説明板以外の写真は下野風土記の丘資料館の...
Read more馬型埴輪出土の地。古墳時代のマスコット
墳丘自体はやや小規模。木立の中にひっそりと佇んでいます。藪に覆われているた、登頂は困難。めしかし、この古墳の真髄はその出土物にあります。
自治医大駅前に4体の馬型埴輪のモニュメントがあるのですが、それはまさにここから出土した4体の馬型埴輪がモチーフとされています。
鐙(あぶみ)という騎乗する際に足を固定する馬具までが精密に再現されており、当時の乗馬環境を探るという上で...
Read more案内板にもある通り、6世紀頃の帆立貝型の前方後円墳だそうですが、木々が鬱蒼と繁茂していて、遠景でも近景でも、墳墓の形を把握することが難しいです。 墳墓自体にはほとんど近づけません。 文科省の石の杭が、墳墓の境界を示しているのだと思いますが、もう少し整備を...
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