茨城県龍ケ崎市にある『金龍寺』をお参りしてきました。金龍寺の本堂裏には『新田氏累代の霊墓』と『新田義貞公五輪塔』『新田貞氏公五輪塔』『由良国繁公五輪塔』があります。宝篋印塔も二基ありました。
『金龍寺』は、曹洞宗の歴史ある寺院で、その創建は元享元年(1321年)で、新田義貞により群馬県太田市の新田荘金山に開かれたと伝えられています。
由良国繁が天正18年(1590年)に常陸国牛久へ転封された際、寺も共に新田荘金山から移転しました。現在の龍ケ崎市若柴町に移ったの寛文6年(1666年)のことです。
由良国繁の出自である由良氏は、もともと「横瀬氏」を名乗っていました。彼らは上野国の名門である新田岩松氏の家臣でしたが、戦国時代に下剋上によって主君から実権を奪い、金山城を拠点とする戦国大名へと成長します。そして、横瀬成繁の代に新田氏ゆかりの地名である由良郷を姓として「由良氏」へと改姓しました。この改姓は、新田義貞の子孫であると主張することで、自らの権威や支配の正当性を高める狙いがあったと考えられています。
金龍寺は、国指定重要文化財「絹本著色十六羅漢像」を所蔵し、地域に伝わる伝説も豊富です。新田氏と由良氏という二つの武家が深く関わった金龍寺は、歴史的背景と共に豊かな自然と風格ある伽藍を持つ、訪...
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