古墳時代後期(7世紀初〜前半)に築造されたとみられる一辺約40m、高さ約8mの方墳です。石室が両袖式横穴式石室で、南に向けて開口しており、石室内部に立ち入れる古墳です。古墳は住宅地脇の丘陵地にあり、説明板は古墳南側(開口部のすぐ横)にあります。現地に着き、さぁ、開口部を探しに丘陵を彷徨うかと戦闘態勢?に入ったところ、あれ?説明板の横に開口してるやん…え〜。ちょっと拍子抜けしました。開口部は天井石と思われる巨石が崩れ落ちて現在の状況になっているようで、入口は少し狭いですが、内部には比較的楽に入れました。古墳時代後期らしい、巨石を組み合わせた石室で、ところどころ崩れてしまっている部分がありますが、拝見価値有りの素晴らしい石室でした。これから先、風化(土砂流入)が進めば、立入禁止になる可能性があるのではないか?とは思いましたが、できれば現在の状況のままで、沢山の方々が石室内部を拝見できればいいなぁと感じました。駐車...
Read more「磐余・山田の道/万葉の道」巻八の一の十二 桜井市大字阿部 谷首古墳(たにくびこふん)
所在地からもお分かりの通り、三輪~金谷~桜井及び高田山口神社の辺りは昔は地元豪族の安倍氏の所領地でした。彼らが栄華を極めた時代はまさに古墳時代から飛鳥への変遷の時。その古墳も大きさや形を変化させていった時代でした。 200~400m級の前方後円墳(この近くには「メスリ山古墳」(4世紀はじめ)があり、前方後円墳で224m)から、10~30mくらいの小規模円墳又は八角墳、あるいは上円下方墳に変遷を遂げて行きます。
切り立った「住宅地ワンブロック分の古墳」ですから、見つけやすいですし、南向きのシンプルな構造です。この上には、「はちまんさん」がおはし...
Read more奈良県桜井市阿部にある両袖式石室の一辺35mの大型方墳。住宅街にひっそり鎮座している古墳ですが、平坦な場所にありかつ石室内の見学も出来る立派な古墳です。山道を登ったり、草むらを掻き分けたりせずに石室内を見学出来る素晴らしい古墳で、私を含めた古墳見学初心者にはぴったりな古墳でした。 JR桜井駅から約2㎞ほどの距離にあり、徒歩20~25分ぐらいで辿り着けます。 近隣には安倍文殊院、阿部寺跡、メスリ山古墳、コロコロ山古墳、上之宮遺跡がありますので、セットで見学される...
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