2025年3月22日初訪問です。昔リンケージプラザにあった"博物館仮収蔵庫"が自然系総合博物館の計画推進のための活動拠点"札幌市博物館活動センター"と改称(2001;H13年)、その後2016(H28)年に旧ひまわり整肢園·かしわ学園の建物(平岸霊園の南西の角、平岸高台小学校の北側に位置)へ移転、リニューアルオープン。現在、正式な博物館となるために様々準備中とのことです(まだ数年は必要そうですがとても楽しみです)。 こちらの展示内容の2本柱はズバリ、「サッポロカイギュウ化石」と「小金湯産クジラ化石」です。 サッポロカイギュウは、豊平川の大海牛、札幌産の820万年前のカイギュウ化石、寒冷な気候に適応した体長7mの大型カイギュウとしては世界最古と云われています。 小金湯産クジラ化石は、その化石の4~500m上流の新世代第三紀"後期中新世"年代の小樽内川層の一番下位地層から出土した900万年前の世界最古の大型セミクジラの親戚(この"親戚"というのがポイントで、別の言い方をするといわゆる「新種」の可能性が非常に高い、ワクワクものです)だそうです。クジラ化石の復元骨格標本は全長14m、高さ2.6m、幅6mにもなり、展示台はR5年に完成していてセンター外の広いスペースでのイベント展示は何度かされているようですが、残念ながらここの"札幌市博物館活動センター"内では、一部分の展示のみです(狭くて展示できないようで、バラして保管されてます)。 興味深いのは、カイギュウ化石は当時小学生の方が発見(見つけた状況を丹念に記録していて2年後のBIGNEWSに結び付いた)、クジラ化石は当時医師の方が発見(職業柄もあってか巨大動物の化石であることはすぐに確信されたそうです)していることで、お二人とも別目的のフィールドワークのなか幅広い視点や深い観察力で、沸き起こった疑問点をスルーすることなく掴み取ったことに大いにリスペクトです。 展示解説員の方とカイギュウの話をして無料の分厚い報告書を頂いたり、学芸員の方と話をしてクジラ化石の研究論文の状況を教えてもらったり、楽しい時間でした。ありがとうございました。🧐😄🙏 新しい札幌市博物館がどうい風になるのか分かりませんが、その時に「前は···こうこう···だったんだよ~」なんて云えたりできるように今のうちに来といて良かったです(立地的に何かのついでに来られるとこではないですが、1回はシッカリ見ておけたので自分に納得です)。 ...
Read more札幌市が運営する施設で、博物館として一般公開していますが、本業は札幌市で発掘された化石の復元作業や研究/保管/資料化、札幌市の生物などの調査などを行っている施設とのことです。 厚別森林公園には「北海道博物館」がありますが、あれは「北海道」が運営する施設でして、現状の「札幌市」には博物館が無い状況。職員さんに伺ったところ、こちらの博物館活動センターは「本格的な札幌市の博物館」の開館を最終的な目標とした、啓蒙活動的な意味合いもあるそうです。 展示スペース自体は狭いのですが、施設そのものは大きく、ある程度は自由に研究棟(?)の方まで立ち入りできてしまいます。職員さんや学芸員さんが資料を調べていたり作業をしている、デモンストレーションではないリアルな姿を見ることもできました。 職員さんは皆さん親切で、お願いすれば展示物の説明等もしてくださいます。スペースの都合で展示品の点数は博物館と呼ぶにはあまりに少ない(研究棟の収蔵品は山ほどあるそうですがw...
Read moreたまたま時間があったので、どんな施設なのだろうかとブラリと立ち寄ったら丁度アンモナイトの展示がされてました。 全くアンモナイトの知識はありませんが、素人でもわかる解説を担当の方がして下さり、観るだけではなく、そこに幅が出てありがたかったです。
また、小金湯で発掘された鯨の骨の化石も展示されており非常に貴重な物を無料で観る事が出来ました。 こちらも担当の方が熱心に解説して下さり、アンモナイト同様に情熱を感じさせてもらいました。 施設そのものは小さく、正直目立たないというのが率直な感想ですが、働いている学芸員さん?で合っているのでしょうか?…は、とても熱心なんだなぁとお話を伺って思いました。とても気持ちの良い情熱を感じさせてもらい、好きな事を職業にされているのだろうと羨ましくも感じました。
札幌市のHPを閲覧するにまだ、博物館の前段階の活動センターとしての状況のようで、これからなのでしょうが、その情熱で博物館への昇格を達成して欲しいなと切に願います。 一市民として、こちらの施設が広く知れ渡り、博物館として活動出来る事を陰ながら...
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