全国に100社以上あるという、徳川家康公をお祀りする神社『東照宮』が仙台にもあると知り、行ってきました。 電車だと、仙台駅から仙山線で４分の東照宮駅下車。そこから徒歩３分。車だと仙台・宮城IC下車２０分の所にあります。駐車場は、石鳥居の左脇の細い道を進むと、参拝者専用の無料駐車場が２か所あります。 訪れたこの日はちょうど２日後に、５年に一度の御祭禮があるとのことで、重要文化財になっている石鳥居の前には、屋台の準備がされ始めていました。石鳥居をくぐると小さな川が流れ、朱赤の御神橋がかかっています。橋の周りには樹齢１００年前後の古桜が綺麗に咲くそうなのですが、残念ながらこの日はすでに満開時期は過ぎたようでした。 重要文化財である石灯籠が両脇に並ぶ石段を上がると、同じく重要文化財である二階建ての立派な随身門がありました。石段を上がったところにあるので、見上げるように下から見ると，存在感あふれる大きさに圧倒されるカンジがしました。こちらの随身門の大きな屋根は、1.5km離れた宮町通りの南端からでもハッキリと確認出来るそうですよ。 拝殿左手にある手水舎は、宮城県最古の手水舎建築だとのこと。 全国の東照宮は、権現造と呼ばれる拝殿と本殿を同一の建物で作る形式が主との事ですが、こちらの仙台東照宮は拝殿と本殿を別の建物にしているのが特徴的なようです。拝殿より奥にある本殿は、重要文化財になっていて、当時最先端技術であった七宝金具を使用した金具で装飾されているようです。これは、全国の東照宮の中でも、日光東照宮と仙台東照宮のみ使用されていないそうです。 日光東照宮や久能山東照宮に比べて、華やかさはさほどなく、歴史を感じるというも風情。また、訪れたのが平日の14時頃ということもあってか、参拝者もあまりなく、ひっそり静かな雰囲気でした。 ですが、５年に一度の御祭禮の折には、東照宮創建の際に江戸から仙台まで御神体を運んだ、由緒ある東北一の大きさの神輿も出たりと、『仙台祭』と呼ばれる程の規模の大きなお祭りとなり、とても賑わうようですよ。