日中37℃、溜池の涼しい風に、

森夕 あぶらみんみん 啼きあがり かなかな近く つくつく法師 ﾓﾘﾕｳﾍﾞ ｱﾌﾞﾗﾐﾝﾐﾝ ﾅｷｱｶﾞﾘ ｶﾅｶﾅﾁｶｸ ﾂｸﾂｸﾎｳｼ 「くませみは聞かず。」

大伴家持はひぐらしで、

隠りのみ 居ればいぶせみ慰むと 出で立ち聞けば 来鳴く晩蝉 ｺﾓﾘﾉﾐ ｦﾚﾊﾞｲﾌﾞｾﾐ ﾅｸﾞｻﾑﾄ ｲﾃﾞﾀﾁｷｹﾊﾞ ｷﾅｸﾋｸﾞﾗｼ 「籠りきりで晴れぬ気持ちを晴らそうとようやっと散歩に出たら蜩が来て鳴く。ｶﾅ ｶﾅｶﾅｶﾅﾅ ｷｰｯ ますますおちこみそう だﾅ。」

隠りのみ居りて、ぐったりしてたら

昨日今日 涌くように白 雲流れ 犬🐶や鳥🐤獅子🐯 青空に尽きず ｷﾉｳｹﾌ ﾜｸﾖｳﾆｼﾗｸﾓﾅｶﾞﾚ ｲﾇﾔﾄﾘｼｼ ｱｵｿﾗﾆﾂｷｽﾞ 「暑さ負け、」

春には一輪草、真夏には、 「…五 六 七 八。」

此所迄も 狐の剃刀 増やした乎 一群と云え 指折り数え ｺｺﾏﾃﾞﾓｷﾂﾈﾉｶﾐｿﾘﾌﾔｼﾀｶ ﾋﾄﾑﾗﾄｲｴﾕﾋﾞｵﾘｶｿﾞｴ 「前に見た所は精々2,3本」

城跡の 孫が鮒釣る 蚯蚓掘る 林で見たキ ツネノカミソリ ｼﾛｱﾄﾉﾏｺﾞｶﾞﾌﾅﾂﾙﾐﾐｽﾞﾎﾙ ﾊﾔｼﾃﾞﾐﾀｷﾂﾈﾉｶﾐｿﾘ 「狐色の剃刀と、思ってた好きな方の此の花が、増えているのは嬉かったが、肝心のミミズは採れなかった。ヌマエビで釣れましたが、」