出石は何の変哲もない、田舎町でした。かれこれ４０数年前〜豊岡でバスに乗り換え田舎道をトコトコ、秋でしたかな何とか川の芒が自棄に目につきそれだけが印象なって、城跡しか観光する場所はないのかな？って、北陸の金沢から来た旅行者には見所も分からない 。ちょっと振り返ってシンコロウやら沢庵禅師の寺などやっと少し気晴れのする所があり 、さあこれから〜 幕末には桂小五郎が幕府の追っ手を巻き隠れ住んだ町で、助けた娘との恋情やらその兄と弟たちが桂の文を山口まで届けたと言う話〜それも一～二回の話ではなく、出石と言う田舎町で彼らだけが必死に桂を援助したと言う話〜これは司馬さんのエッセイ〜出石の兄弟でかたってますが、出石は幕末の一時期にはいわゆる尊皇派の志士達が幕府以外でも追われた場合の隠れ家にと〜・・その数はかなりあった風に言われてます。京都は山を越えたらですしねぇ、・・・ 私の訪問の理由は出石焼と言う白磁の焼き物の歴史に我が祖父と親父がかかわり工業試験場の〜明治３０年あたり〜所長で数年働き、当時フランスのパリで行われた万国博覧会に出石焼の作品を出したと言う話、 その検証にではなく、親父やら祖父が過ごした町の現在を知りたかった。 出石焼は江戸の後期かにちょっと隆盛したが途絶えた焼物で後を継ぐ人間が居なかったのだろうか若しくは祖父の時代には細々と血脈は続いていたが有名には中々ならなかった。 祖父は当時すでに有名な作り手でもあり事業家であって佐野常民辺りの教育〜国家規模のだから納富氏などからも多分に進められたのか、家族と一時〜すでに金沢ても窯業の事業と工場があったが〜置いて赴任したらしい。城はその様々な思いだけを残しいまはない。 まさに強者どもが夢のあとであります。またいつか此の続きを書きます。 出石はその後も車で何度か訪れたが、最近年はサッパリでしたが、祖父の事を論文に書きたいと関西大学の大学院の女性が訪ねてきて久しぶりに出石の話で盛り上がった。 また、城崎の温泉に入ったり城崎はあの志賀直哉の文学にふれたり吉永小百合の夢千代日記だったかなでも一時期は流行った温泉街だが私が行った時分はまだ〜古い名残との葛藤をしていたね〜それが約４０年前で電車だった最初の訪問以降・・車でとなり何度か行きましたね・・・変わり行く日本の風景が残っていた時代から後には段々と進歩の津波もじわじわじわと田舎であった出石にも訪れ始めていたな〜