黒湯という名のぬるぬる透明湯。

近くのスーパーホテルに泊まっていて、ふと温泉施設があることに気づき、ぶらりとやってきました。土曜の19:30頃に訪れましたが、ちょうど地元の方が大量に帰るタイミングで、比較的まったりと入ることができました。

源泉温度22.1℃。動力で60リットル/分をくみ上げています。加温・循環ありです。 pH8.7のアルカリ性で、溶存成分はぼちぼちの濃さの2,082mg。泉質は含鉄ナトリウムー炭酸水素塩冷鉱泉。アルカリ性のお湯で炭酸水素ナトリウム（重曹）がしっかりと入っているので、とてもぬるぬるします。 あと、炭酸水素ナトリウムが分解した成分か、炭酸成分も入っているようですが、体に泡がつくレベルではないです。メタケイ酸100mgということで保湿も期待できるようです。

関東ではお馴染みのモール泉の黒湯。北海道の十勝川の琥珀色のお湯とかもモール泉では有名ですが、四国では珍しいらしいです。説明によると、掘削した直後は黒かったものが、月日が経つにつれ、色の成分がなくなっていき、今は白みがかってるようにも見えましたが、ほぼ透明なお湯でした。ただ、モール泉の成分は薄まっていないそうです。

湯温は私の体感で39-40℃。ややぬるめですが、ナトリウムー炭酸水素塩泉のお湯はこれぐらいの温度が大好きです。アルカリということもあって肌の油が流れやすく、浴後がさわやか（冷えやすい）なので、じっくりと心から温められるぬるめのお湯が良いなと感じています。 湯船の中にいくつかチェアが沈めてありましたが、この温度・あまり刺激が強くない泉質もあいまって、そこで一度寝転ぶとしばらく起き上がりたくなくなる心地よさでした。お腹の大きい人は少しお腹が鈴鹿いかもしれないぐらいの深さですね。

サウナがあるので、水風呂も完備。温冷浴が大好きな私には高評価です。水風呂も温泉っぽかったです。源泉が22度と低いので、こういったところにも使えるのでしょうね。

入浴料600円。販売フェイスタオルは200円。ナイロンの硬め・柔らかめのタオルが売っているのが特徴的でした。洗い場では私の苦手なリンスインシャンプーでしたが、券売機ではPOLAのシャンプー・コンディショナー・ボディソープが各100円で売られていましたので、シャンプーとか個別に買えばよかったなと思いました。

浴後は、炭酸水素塩泉らしいさっぱり感をしっかりと感じられる一方で、けっこうポカポカが続く気持ちの良い温泉でした。思いがけず出会ったお気に入りになりそうです。自販機でヨーグルッペが売っていたのも何気にＧｏｏｄです。