先代の主人は高下駄を履いて黙々と中華そばを作ってました。 昨今のように行列はできず、混んではいたけど待たずに入れていつもの味が供されました。ラーメンではなく、まさに中華そば、あの味が続いてほしいと思います。 【再訪報告】
呉の名物、B級グルメ、地元民の愛する店。今回は青春18を使ったために滞在時間が限られるため、お好み焼は断念、浜田省吾行きつけのサントスのランチで懐かしの「焼き飯」も昨年末にGoogleマップのコメントに投稿済。 今回確かめたかったのは広島の中でもすっかり有名になった「そばのモリス」だ。そばといっても中華そば、ラーメンのことである。僕が中学生の頃から行きつけだった中華そば屋。 ラーメン屋らしくないモリスの店名の由来は実は数年後前にネットの口コミで判明した。 先代の店主がイギリスの詩人でもあり「モダンデザインの父」ウィリアム・モリスのファンだったために命名したとのこと。洋風レストランのようなネーミングがユニークだ。 メニューは中華そばのみ、小盛り、普通、大盛と3種類。かつて300円だった普通盛りが今では倍の650円と言うつもりが、何と最近の高騰で700円に値上がり。サイドメニューに茹で玉子と稲荷寿司があるのみ、これも変わらない。潔い。 かつては夜もやっていたのだが、今では10時30分から15時まで。先代の寡黙な店主は高下駄を履いて黙々と麺を湯切りしていた。この店主はかつて僕の母が経営していた喫茶店にコーヒーを飲みに来ていた常連客だったとのこと。今は身内の人かわからないが女性の方がオーナーで味を引き継ぎ、メニューも変えていない。 11時前に入ったが既に何組か入っていた。朝食にパンを食べていたこともあり100円増の大盛は控えて普通盛りを注文。このタイミングでよかった。この後次々に客が来始め外に並ぶようになった。呉で行列のできる店は限られている。 モリスの特徴は何といってもその限りなく透明な、澄んだスープと細麺よりはやや太めのストレート麺である。数年前に来た時に先代の時より味が薄くなった気がして、遠ざかっていたのだが、口コミの評判が良いのと、あの透明なスープの味を改めて確かめたくて来たのである。 結果、かつての味が見事復活していた。魚介系ではあるが全く臭さがないダシ、それでいて優しい味が麺に絡んでいる。思わず最後まで飲み干しでしまった。この澄んだスープの味はほかではない。タンメンや塩ラーメンとも一線を画す。優しいそばの味。このダシを再現できないものか。 ...
Read more2022/1 呉にあるラーメン店の中でも老舗(昭和22年創業)の「モリス」さん。 前々から伺いたく、ようやく行くことができました。 メニューはシンプルに「中華そば」の「ミニ、並、大盛り」の3種。 先ずどれにするか決めて入店します。 店内に入ると着席前にオーダーを聞かれますよ('ω')
本日は❝中華そば¥650❞をいただきました。
おっと、中華そばとは思えない程の透明なスープ! ここまで透き通ったのは中々お目にかかれません。 脂も少な目、あっさりかと思わせますが濃厚魚介出汁! 煮干しの旨味であるイノシン酸を強く感じます。 塩だれで引き締められたスープは、いい塩梅でスッキリとした味わい。
麺は中太、つるっとした食感で多加水ながらもコシがあり、素直に美味しい麺です。 チャーシューはどの部位でしょう? ほぼ脂身が無く肉々しい、ウデ肉orモモ肉系の様な感じ。
他具材はわずかばかりのメンマとモヤシですが、モヤシのひげは一本一本取って有り丁寧に処理されています。
気になるのは卓上の調味料。 やたら大きな容器に唐辛子入りの酢が! 途中、味変として使うようです。 この辛子酢、中華そばには珍しいですが、呉冷麺で使うのを見ます。 私も試しに少量入れてみましたが、確かに塩味が丸くなります(^^) ただし、酸味を感じる程入れてしまうとスープが台無しに。 注意です!
店員の皆さんは女性ばかり。 皆さん笑顔で愛想よく、一人一人がしっかりとお仕事をされています。 そして私が食事中、訪れるお客さんの多くが女性。 お一人様の方も多数いらっしゃいました(^^)
店内の席はカウンターがメイン。 奥にテーブル席も有りますが、二人掛けと四人掛けが1卓ずつのみ。
ちな、昼時を過ぎた遅い時間だとサイドメニューの「いなり寿司」等にありつけませんので注意!
車で来店の際は、駐車場はコインパーキングへ。 路駐はいけませんよ('ω') 少し歩きますが、川沿いなら¥200/1Hなんで、そんな負担になりません。 現在の営業時間、10:30からとは、少し早めのオープンですね(^^)
冒頭で「老舗」と書きましたが、雰囲気は「今風」。 シンプルさが清潔感とお洒落感をかもし出しております。 老若男女問わず、誰でも伺いやすい気持ちの良いお店です。 ...
Read more昭和、平成、令和と3つの時代を渡り歩いてきた呉の老舗ラーメン屋「モリス」さん。 店員さんは全て女性だけでやっているみたいで、応対がとても丁寧で好感が持てます。
メニューは中華そば(大)770円、中華そば650円、中華そば(ミニ)550円、いなり寿司120円、おむすび100円、ゆで卵60円というシンプルなもの。 スープは綺麗な透明で、味は塩ラーメンのように見えてそうでもないあっさりした「すまし汁」のような和風のスープ。呉は港町なので多分魚介ベースのものかな?動物系ベースのスープではないような気がします。 最近のラーメンはどこもコッテリしたスープが主流の中、モリスさんは敢えてこの透明のアッサリスープを代々続けていらっしゃるところにこだわりを感じます。
麺はやや太めのストレート。これがこのスープに良く合うし、風味もいい。欲をいうならもう少しコシがあってもいいかな?と思いました。 具はネギとメンマとモヤシ、チャーシューが数枚といたってシンプル。 チャーシューは「ああ、昔のラーメン屋ってこんなチャーシューを出してたなぁ。」と懐かしさを感じる味。 チャーシューの製法も創業当時から変わらないのでしょうか?ちょっと固めなんですけど、そんな事は昭和ノスタルジックと思えばどうでも良くなります。
さらにこのモリスさんのラーメン、テーブルに置かれた酢を投入するのがツウな食べ方らしいのですが、私はこのラーメンそのものの味を楽しみたかったので敢えて最初から入れず、途中から入れてみました。 あまり入れすぎず、しかし少な過ぎずの感覚で入れてみましたが、うん!これは美味しい!と思いました。 酢なので味が濃いくなるわけでもなく、酢の酸味が程よく、唐辛子入りなので辛さも加わりアッサリ系スープの弱点の食べ続けている内に味に飽きるという事がなくなります。
この味をずっと昭和20年代から守り続けているモリスさんには感服。最近のコッテリ系ラーメンとはまた一味違う、どこか懐かしさのある古き...
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