店へ入り、まず思ったこと。それは、「汚い」だ。食事処に対して、あまり良い言葉ではない。 だが、その汚さは昔懐かしさを感じさせた。幼い頃、母に手を引かれやってきたような店に似ている気がする。 だから、私は敬意を込めてもう一度言う。この店汚い、と。 "おしながき"も年季が入っている。たくさんの人がめくったであろう、"おしながき"。外を覆うビニールがひしゃげていた。 中は意外にも手書きではなく、きちんとパソコンで作られている。残念。手書きなら完璧だった。 おしながきには、山賊焼をはじめ、親子丼、かつ丼、カレーライス、オムライス、チャーハン、ラーメンなど食堂らしいメニューが並ぶ。 一品料理もあり、こちらはお酒を飲む人用の品揃えだ。悪くない。 今回はカレーライスをチョイス。実は、オムライスと悩んだ。あの黄色い薄焼き卵でケチャップライスを包んであるであろう写真。余計なものなど一切なく、ケチャップだけがトロリとかけられた、あのザ・オムライス。たまらないが、今日はカレーライスの気分だ。許してほしい。 待つこと20分ほど、やって来たカレーライスは、紛れもなくカレーライスで、こちらも余計なものなど一切ない。赤い福神漬け、茶色のルー、白いご飯、銀色のスプーン。そして、何の飾り気もない四角く白いプレート。なんと、完璧なカレーライスか。誰に媚びることもなく、彼は完璧なカレーライスなのだ。たまらない。 さて、お味は。ドキドキしながら口に運ぶ。 衝撃が走った。 これは、おふくろの味だ。もちろん、私の母が作ったわけではない。でも、まごう事なく、これはおふくろの味だった。 二口目、三口目、カレーには肉以外の食材が見当たらない。しかし、ソースのように濃厚なこの味には、おそらく野菜が溶け込んでいる。肉は豚肉だ。野菜が溶けてしまったのに、お前だけ何故肉の柔らかさを残したままそこにいる。でも、そんなことはどうでもいい。目を閉じればそこにおふくろがいるのだから。
最後、真っ赤な福神漬けを口に入れて完食。 この店はまさしくキタナシュラン。今度はオ...
Read more令和5年4月24日(月) 友人と松本旅行に行った際、ランチを食べに「千石食堂」さんへ行きました。
山賊焼定食 1500円+ご飯大盛...
Read more松本・塩尻のご当地グルメ「山賊焼き」の名店👍 2021年3月上旬の休日ランチタイムに訪問。テイクアウトもやっている。
山賊焼き定食は、山賊焼きがめちゃめちゃデカくて白米を少し残してしまった。 税込み1300円で、このボリュームは凄すぎる。利益が出てるのか疑うレベル(笑) 揚げる前の重量は1kgくらいあるのではなかろうか。 当方20代男性なのだが、ほとんどの人はミニ山賊焼き定食のほうで充分だろう。 味変したくなったら、卓上にある七味を少しかけると良い。ピリっとしてますます箸が進むようになる。
もちろん、量だけではなく味も美味しい。揚げてあるのに全然しつこくなくて、パクパクいける。量も味も値段も非常に満足でき、是非ともオススメしたいお店である。
写真のメニューにあるように、定食屋としてだけでなく、ちょっとした居酒屋としても使える。 店内は昔ながらのお店という感じで、長野のイメージとよく...
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