隠れた豚ホルモン激戦区の秩父エリア、コロナも明けて客足が戻ると秩父駅周辺の有名なホルモン屋はどこも平日から大繁盛だという。そんな中で自家用車だったこともあり、せめて電車でのアクセスが不便そうなこちらなら、と営業開始後の17時頃に電話してみたところ、すんなり予約が取れたので訪問。

山に囲まれた田舎でありながら古くもない住宅地のなかに立地するこちらのお店、敷地内の砂利敷きの駐車場は広すぎてどこに停めていいのか迷うけれど、尋ねると全てお店の駐車場なのでどこでも駐車可能とのこと。

17:30頃に入店、店内は僅かな椅子席に座敷、座敷に案内された隣の席では地元60-70代男性の団体が15人ほどで宴会を始めていた。役場OBか消防団か町内会か農協か、兎にも角にも地域密着を感じる環境である。やがて予約席の札が置いてあった座敷宅にも三世代の家族連れが来店。観光客もたまには来るけれど、基本的には地元客向けのローカル飲食店である。

七輪で焼く豚ホルモン、どれも450円前後だけれど特に美味かったのはレバー、当然でしかない話ではあるけれど、臭みが皆無、優しい食感で新鮮な血の香りがほのかに鼻を抜ける。名物の生シロが品切れだったことが唯一残念でならない。

それと隠れた名物というか〆のラーメンがこちらでは定番の模様。隣の団体客の半数が〆にラーメン、家族連れに至ってはおじいちゃんおばあちゃんが最初からラーメン…そろそろお会計と思っていた私も思わずラーメン、といった具合だ。これがまた無難に美味いthe「普通のラーメン」、人気なのも頷ける。

お会計後、入店して早々は険しい顔付きに見えた店主も軽くお話してみたところ、事前の印象とは異なる温かい雰囲気の方だった。「わざわざ」このお店を選んだ理由も忖度なく「地理的にまだ混まなさそうだから」と伝えたところ、キャンプに来てわざわざ来るお客さんとか普通に電車降りて15分歩いて来るお客さんもたまにいるよとのこと。店主によれば秩父駅周辺は当日に予約取るのはもう難しいのではないかとのことだ。

諸々の条件に加え、店主含めたお店の雰囲気、また是非とも利用させて頂きたいお店である。

PayPay利用可 トイレは和式のみ