Kuboso Memorial Museum of Arts, Izumi

美術館は好きなんですが、まず入館料を支払う時のこと。65歳以上は割引あり。私たちは5人だったのですが、私以外は叔母の友人たちで皆80歳前後。若々しいとはいえ、どう見ても65歳以下とは思えない面々。杖をついてる人や白髪の人も。しかし、証明書が無いと割引けない…規則なので…の一点張り。 遠方から来てくれた高齢の友人たちで、電車だからと不要なものは持たずに来たため、生年月日の入った診察券…と言われても置いてきた…とのこと。 いやいや、見たらわかるでしょ？(笑)という方々だったが、結局割引は受けられず入館。 仕方ないといは言いつつ、機械ではなく人間の受け付けなのに、この温かみの感じられない対応か…と何となく割り切れない後味の悪さを抱えて順路へ。

館は平日で訪れる人もあまりない様子、展示室には私たちだけ…。他に一人いるかいないか。 叔母たちはもと高校の先生たち。皆教科は違うが、その道の専門家ばかり。特に叔母は日本史の専門で、地元の遺跡や郷土史にも詳しく、その説明を聞きながら見て回っていると、「しー、美術館の中は私語はお控えください」と。 もちろん女子高生のような声で騒ぎ立てたりするわけもなく、説明に「へぇ〜」と驚いたり、「ほー」と相づちを打ったり、問い返したり。 話が盛り上がってくると、多少声は出たかもしれないが、周りを見ても、展示室の遠くにお一人か誰もいない時もある…といった具合い。 興が削がれて、離れて見て回ったりもしていたが、どう考えても、騒がしいというほどのレベルとは思えないのに、なんども注意されたらしく、なんか…悲しくなってしまって。

美術館なんだから、その静けさを楽しむ人もいて、仕方ないといえばそうなのかもしれませんが、そもそも美術館を楽しんで見て回ること自体がダメなんでしょうか？ そういう人は来ちゃいけなかったんでしょうか？

もともと計画した日が休館日だったので、わざわざ日を延期して行ったのですが、なんかちょっとモヤモヤが残って…残念でした(泣)