✤ すがおりょくちにしちく みずさわのもり 1984年3月31日開設 面積 90,148平方メートル(東西地区の合計)
東西に分かれた菅生緑地の西側部分で、「西地区」あるいは「西側地区」と呼ばれています。 東地区とはやや異なり、遊具などはなく里山の風景が濃く残されているように感じます。
現地にある行政が設置した案内板に基づくと西地区の愛称が「水沢の森」であると解釈できそうです。 しかし、ウェブを見ると「菅生緑地の東西2つの地区を含めて水沢の森と呼ぶ」とか「2つの地区全体が水沢の森で、特に東地区を菅生緑地と呼ぶ」という表記も見られます。ややこしいです。
西地区には雑木林、栗林・竹林、池、広場と散策路があります。広場は大きく草地なので、こどもが走り回るには良い場所です。 東の端には、四阿(あずまや)やきれいな公衆トイレがあるすごく「人工的」な広場もあります。
東端近くの尾根は3つの川への分水嶺となっています。水沢の森への降水は、分水嶺北側は平瀬川(ひらせがわ)を通って多摩川へ、南側は早渕川(はやぶちがわ)へ、東側は矢上川(やがみがわ)へ流れ込みます。後者2本の川はいずれも鶴見川(地元では谷本川: やもとがわ とも)につながっています。
この地点には「水沢井」という井戸があり水が湧き出ています。現地の説明板によると地下50m程から決まった時間だけポンプアップしているそうで、自然の湧き水ではありません。(水沢井:現地案内板には「みずさわい」と書いてありますが、わたしは「みずさわせい」と読みたい)
菅生緑地を探す時は、尾根にそびえる「水色の鉄塔」が目印です。
緑地内南東端にある草地広場の一画に柿生線No.28-1 の送電鉄塔が目立ちます。緑地が出来てからの風景への溶け込みを考えていたのか、ペールグリーンに塗装されている珍しい鉄塔です。 この鉄塔は 1981年7月に、No.28とNo.29の間に建てられていますが、その一年後(1982-07)にはここの北東側に川崎市北部市場が開場しています。 この鉄塔の北東側360mほどの市場敷地内に水沢変電所があり、そこと地下送電線で繋がれています。市場内の冷凍設備を始めとする多くの電力を消費する機器に給電するために、この鉄塔が建設されたものと思います。
(❖update: 2020-01-29,...
Read more縄文のモニュメント鳴石(なるいし)
これは6000年くらい前(縄文中期)に栄えた。長野県茅野市尖石(とがりいし)遺跡ちかくの石を表わしたものです。息を吹きかけるとボーと鳴ります。実際の鳴石は長さ2m余の巨岩を2枚重ねたもので、小石でたたくと鈴のような音がします。
水沢の森の周りには約6000年前(このころは溝の口は海でした。)に人が住んでいた遺跡がありましたが、浄水場や市場を作るために保存することができませんでした。
水沢の森に縄文の記憶を残すために、茅野市の隣、諏訪地方原村の石彫刻家八木ヨシオさんにお願いして造っていただきました。
水沢の森の周りでは今でも縄文土器の破片が拾えます。特に工事現場では、たくさん出土する時があります...
Read more市街地に存在する森と草原。竹林や池・せせらぎもある、里山の幻影。川崎市とボランティア団体「水沢森人(もりんど)の会」との協力により管理・運営されている。古い航空写真を見れば、谷戸田の時代の後、荒地・産廃置き場の時代があった事が窺われる。 空色に塗装された柿生線28-1号鉄塔の存在は、人によってお邪魔と感じられるかもしれないが、鉄塔好きには好ロケーション。 徒歩での通り抜けは自由だが、自転車乗り入れは...
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