「桂川連理柵」の史跡 お半長右衛門供養塔 — Attraction in Kyoto

浄瑠璃「桂川連理柵」は、四十がらみの帯屋長右衛門さんと、数え歳十四の近所に住む信濃屋のお半ちゃんが、不義密通、お半ちゃん妊娠、そして心中という、かなりな問題作である（もちろん、こんな簡単な筋立てではありません）。二人が桂川の川原で死体で発見されるという、下敷きになる事件はあったようだが、彼らにそういう性的関係はなく、まして心中でもなく、犯罪に巻き込まれただけとの説もある。それがいいように脚色されてしまったらしい。 舞台のひとつは、「柳馬場押小路、虎石町の西側」あたりなのだが、そのへんには碑の一つもないようである。ただし、新京極の誓願寺というところに、二人の墓があるとい...

「お半長」の史跡があったんですね。分別盛りの帯屋長右衛門38歳といたいけな14歳の隣家信濃屋の娘お半。年の離れた男と女、叶わぬ恋に無理心中と。歌舞伎「桂川連理柵」の題材となった水死体がこの近くであがったんですか。心中に見せかけた強盗事件との話もあって真相は不明。上方落語「胴乱の幸助」からこの話を知りました。 【追記】後日、お墓に参りました。柳馬場押小路にほど近い繁華な地域にある墓地に二つの墓石が仕切りに囲まれています。左手の墓に刻まれた童女の戒名がお半ちゃん？　とすると右手のお墓の信士が長右衛門さんですか。浄瑠璃で取り上げられお二人天国でび...

桂川連理柵（かつらがわれんりのしがらみ） 大きい方の法華塔の上台の正面には「一石一字」とあり、背面には「文化丙子／十一月建／海珠軒／講中」と刻まれています。※文化丙子は文化13年（1816年） 小さい方の法華塔の上台には銘文は刻まれていません。

信濃屋の娘お半（14）と帯屋長右衛門（38）の悲恋の話を題材にした浄瑠璃が安永５年（１７７６）菅専助により「桂川連理柵」が書かれました。

上方落語の「胴乱の幸助（どうらんのこうすけ）」は「桂川連理柵」を題材にした作品です。

新京極誓願寺の墓地には、二人の墓と伝える墓標があります。その刻銘は宝...