たくさんの観光客で賑わう若草山の三重目から少し北にある丘。これが鶯塚古墳です。古墳の形は前方後円墳、古墳の形に沿って杭と鎖を張っており、今登ってきた道の途中に石室の入口がありしたが、調査をしていない時は閉ざされていて気づかずに通りすぎてしまいます。
古墳の頂上には「鶯陵」と刻まれた石がありますが、これは「うぐいすのみささぎ」と読みます。裏には「延喜式曰平城坂上墓、清少納言謂之鶯陵、并河永誌」…延喜式にいわく、奈良坂の上墓、清少納言これを鶯のみささぎという…か。この石碑の目的は昔の観光案内板のようなものですね。
さて、この鶯塚からは南京都の全景が一望できます。北の遠くの高いビルは伏見の京セラ本社ビル、京都タワーもかすかに見えますね。北東にある盆地は加茂、かつて恭仁京がという都があった瓶原という場所。その手前の低い山の尾根にはかつて石塔が立ち並び、その姿から当(塔)尾と呼ばれていた場所です。
現代の若草山観光では、京都方向の展望メインの鶯塚に足を伸ばす人は少ないですけど、京都が都だった千年前は少し状況が違ったのかもしれません。「みささぎは、うぐひすのみささぎ。」石碑で取り上げられた清少納言が平安時代に枕草子で書いた1文ですけど、ここ若草山の鶯陵から自分のいた京都が見えて、思わず「をかし」と感動するような場所だ...
Read moreGreat view from up there it is even a bit higher then the peak view spot where most people...
Read more鶯塚古墳(うぐいすづかこふん)は、奈良県奈良市雑司町に所在する古墳時代中期の前方後円墳。景勝地である若草山の山頂に所在し、国の史跡です。昭和11年に早くも国史跡に指定されている有名な古墳であるが若草山に登ってもこの古墳に立ち寄る人は少ないようです。まずこんな高所(海抜341m)に100m級の前方後円墳があるのに驚きます。墳丘は写真のように木がほとんどないので前方後円墳を実感できます。それと埴輪が墳丘上に散乱(そんな数は多くないが)しており円筒埴輪まで観察出来るのには驚いた。古代のロマンを実感できる。(注)埴輪の破片は絶対持ち帰らないようにしまし...
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