新座市の「妙音沢」です。
沢がありそうな山奥ではありません。500メートルも歩けば都内23区です(練馬区大泉学園)。
東京都練馬区と埼玉県新座市(場所は 新座市栄1丁目)の県境近く荒川水系の支流「黒目川」沿いの市場坂通りにある「市場坂橋」南側の段差20~30メートルある高台からの斜面(斜面林帯)の下部を歩いて直ぐにあります。 湧水が地区を流れ黒目川に注ぎます。 大沢と小沢と2本の流れがあります。 沢の全長は、大沢が約100メートル、小沢はわずか40メートルで黒目川へ注ぎます。 沢の定義を調べてみました。 「短い川」「細い川」だそうだ。 だから、こちらの大沢も小沢も定義では川ですね!
妙音沢は狭い空間なのに、とても広く感じてしまう不思議な場所です。 新座市栄1丁目付近にある3.3ヘクタールの緑地→ちなみに甲子園球場が3.85ヘクタール 場所は新座高校の近くです。
黒目川の流れの侵食(河岸段丘)でできたであろう、高台からの急斜面の下部一帯の緑地(斜面林)が、市の「緑地保全地区」として整備されていました。
妙音沢の上部高台入口にある、立て看板の地図をみると黒目川沿の下流域にも飛び地で緑地保全地区があるみたいです。
妙音沢は「日本の重要湿地500選」にも指定されているそうです。 この狭い新座の地が、釧路湿原や日光湿原と並ぶ日本の重要湿原に選ばれているとは!! 崖から湧き出って流れる水は「平成の名水100選」にも選ばれています。
こちらの名水は実に惜しい!!今は飲水には不適となっています。 実は、近隣の練馬区大泉町は、もともと「美味い水」が井戸水で出る場所として有名です。武蔵野台地の地層の隙間を流れてくるときに濾過されて湧き出すそうです。
各都道府県では、「名水100選」に選ばれればもっと大事にされて誇れるのですが、妙音沢上部の土地は開拓されて住宅街になっています。
残念ながら生活水が浸透していますから下部の妙音沢の湧き水は人は飲めません。
このような、場所が日本を代表する湿地たったり、名水がわきだす所とは、地元に住んでいる私にも意外でした。 「飲めない名水」!! できれば、新座市または埼玉県も、この地区の水質保全を進めてくれたらなと思ってしまいます。 おそらくだめにしたのは昭和の頃の大開発ですよね。 その当時にこの地区を開発しないのは無理でしたのでしょうね!残念です。
緑地に入ると木製でできた遊歩道があります。 湧水から流れる沢沿いに整備されていて、奥に入ると雑木林で緑に囲まれています。
実は、あまり広く無い緑地保全地区ですが、沢の崖上部の高台は、すぐに「栄地区」の住宅街です。 (緑地の一部の写真を撮ると、まるで山奥の森林と感じてしまいます)
昔は、...
Read more森林浴が楽しめます。 先日、行った時は目の前を流れる黒目川に、1.5m以上はある青大将がいました。 蛇が嫌いな人は土手には下りない方が良いかもです。
車で行かれる方は妙音沢の上に新座栄No.1と云う駐車場があります。 (徒歩2~3分程度。) ここに止めると左側に森の様な景色が見えますので、そちらに向かって歩くと妙音沢の前の細い道に出ます。 この細い道から妙音沢に入れます。 散策後は川沿いを東久留米方面に少し歩いた場所、馬場運動場の横に美味しい手打ちうどんの店があるので、そちらに寄られても良いかも知れません。
トイレは妙音沢には有りません。 (自由に使えるトイレは少し歩いた馬場運動場。) 緊急の場合は妙音沢の木の遊歩道を登り、先ほどの細い道を左側に行くとコンビニと西武バスの停留所(吉祥寺→新座栄行き・終点)があります。 どちらにもトイレが有りますが、コロナ禍とマナーの問題でトイレは一般使用不可となっています。 緊急の人はお店の方、または西武バスの係員に聞いてみて下さい。 ...
Read more「妙音沢」は東京と隣接したベッドタウン、埼玉県新座市の南部にある。西武バス「新座栄」の停留所から歩いてすぐに、妙音沢の入り口に着く。 黒目川沿いの急斜面から豊富できれいな湧水がつくる沢で、その水は黒目川に流れ込んでいる。黒目川に注ぐまでの流れは100mほどで、そこはきれいな水にしか生息しない生き物などがみられ、貴重な植物も数多く自生している。沢は「大沢」「小沢」の2本あり、沢に沿って木製の遊歩道が整備されている。訪れる人の利便性と環境保全を考え、市が平成25年に設置したものらしい。 江戸時代、滝見の参道や茶店が存在していたらしく、信仰深い盲目の琵琶法師が弁財天から琵琶の秘曲を授かるという、「妙音沢」の名前の由来となったと言われている。 環境省が所管する「平成の名水...
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