東北巡りの最後に塩竈市を訪れ、前回の菅野美術館訪問時には来ることができなかった杉村惇美術館へ。
柔らかな放物線状の空間を有した講堂は、木造ラチスシェル構造を採用していました。 円弧状のアーチよりも構造的に合理的な放物線アーチ(カテナリーアーチ、逆懸垂曲線アーチ)を用いて、雪の重量を負担しながらでもロングスパンを実現させているようです。
木造部材は、板を接着材で一体化した初期の集成材を用いていました。この建物を設計したであろう昭和30年・1950年代に、集成材を用いたこと、その集成材が、約80年を経た現在でも健全であることに驚きを覚えました。
美しい空間に包まれ、穏やかな時の流れを楽しむことができました。
#塩竈市 #杉村惇 #塩竈市杉村惇美術館 #アーチ #放物線 #放物線アーチ #懸垂曲線 #東北 #東北巡り #宮城 #美術館 #木造 #美しい #空間 #デザイン #建築 #tohoku #arch #architecture #shiogama #junsugimura #art...
Read more古くから公民館として、また一時期は図書館や市役所の分室にも活用されてきた施設を改装し、美術館が併設されました。市の有形文化財に指定されたこの建物の中にあって、新たに設置されたエレベーターのホールは現代的なガラス張りで、中庭から見る外観のアクセントになっています。(写真)
この公民館と美術館には、棲み分けがあるのか、それとも全館共有なのか、ちょっと気になるところです。施設利用の料金表を見ると、はっきり分けて書いてありました。美術館には、常設展示室のほか、市民ギャラリー(二区画)と大講堂が含まれます。そして、二つの講習室と日本間が、公...
Read more古くから、公民館として使われている塩竈市の有形文化財施設です。塩竈市公民館本町分室として現在も色々な教室が行われています。 杉村惇さんの作品を初めて見ましたが、大胆にそして細かい箇所は繊細に描かれていると思いました。 展示室の最後に、杉村氏が描いた静物画のモチーフに実際に使われていたマリオネットや、ランプ等が保管されていて驚きました。 1度自分の感覚で絵画を観賞し、次に保管されているモチーフを見て、もう一度絵画を観賞すると杉村氏がどのように描いたかわかるように考えて展示しているのだと思います。 静かに観賞でき、ゆっ...
Read more